東京医科歯科大学は、神経芽腫など治療が難しい一部の小児がんの患者に対し、遺伝性乳がん・卵巣がんの治療薬オラパリブ(一般名)を投与する臨床試験を始めたと発表した。医師が責任者となって安全性を確認し、治療法の確立に向けた次の臨床試験につなげる。





 同大小児科准教授の高木正稔さんらは、神経芽腫の約半数で、染色体の欠損などからDNAを修復する仕組みが働かないことを解明。似たタイプのDNA修復異常がある遺伝性乳がん・卵巣がんの治療用に開発された新薬オラパリブで、神経芽腫が縮小することを動物実験などで確認した。

 神経芽腫は副腎や脊椎などの神経節に発症する小児がん。日本の年間発症は200〜300人とされ、3〜4割は既存の抗がん剤などで十分な効果がない。

 オラパリブは国内未承認。すでに2人の患者に投与。今後、最大で計12人に1か月服用してもらい、最適な薬の量を確かめる。


引用元:
難治性小児がん、国内未承認新薬で臨床試験…東京医科歯科大(読売新聞)