国立感染症研究所の「インフルエンザ流行レベルマップ」を見ていると、2017年12月時点で少しずつ“インフルエンザ注意報”が出ている地域が増えてきています(※1)。

インフルエンザにかからないために、予防接種はきわめて有効な予防方法です。

今回は小児科医の筆者が、インフルエンザの予防接種についてお話します。



まずは知っておこう!月齢・年齢で異なる「接種スケジュール」

インフルエンザの予防接種は、生後6ヶ月以上〜13歳未満は2回、13歳以上は1回です。

13歳以上に関して、2009年の検討で1回接種と2回接種で抗体価の上昇に差がなかったことが報告され、1回接種でよいことになっています。

特に、2017年のインフルエンザワクチンは十分な量を準備することができなかったため、13歳以上は原則1回であることが強調されました(※2)。

13歳未満については1回の接種では十分な免疫が得られないため、2回接種となっています。2回接種するときの接種間隔は2〜4週間です。

1984年の医事新報によると、接種間隔は3〜4週のほうが、効果が高い可能性が報告されています。

なお上述の通り、2017年はインフルエンザワクチンの供給不足があり、4週間以内に2回目を接種できないケースも想定されました。

筆者が予防接種をしている兵庫県丹波市では、そのような事情を勘案して、8週間以内であればワクチン接種の助成対象となるように対応しています(※3)。



いつまでに接種すればいいの?
季節性のインフルエンザは通常12月末から翌年3月まで流行しますので、遅くても12月の中旬までに接種が完了すべきです。

2回接種であるならば、10月と11月に1回ずつ、または11月の初めと終わりに1回ずつ接種するのが理想です。

ただ、インフルエンザの予防接種はなかなか予約が取れず、2回目の接種が1月になってしまうこともあります。

すべての子どもが一斉に10月11月12月に接種しようとするわけですから、やむをえないという現状です。

もっと効率の良いインフルエンザ予防接種の体制作りが求められています。



毎年「予防接種」したほうがいいの?

インフルエンザは毎年変異しながら流行しており、ワクチンも毎年そのシーズンの流行を予測して製造されています。

また、ワクチンの予防効果は接種後2週間から5か月程度と言われています(※5)。

ですから、毎年予防接種を受けることが大切です。



いかがでしたか?

13歳未満の子どものインフルエンザワクチンは2回接種が必要です。1回目と2回目のあいだに間隔が必要なため、子どもに十分な免疫をつけるためには、インフルエンザが本格的に流行する前に接種しておかなければなりません。

インフルエンザが流行しだしてからでは間に合いません。予防接種は病気に根本から立ち向かえる人類の英知であると筆者は考えています(※4)。

ぜひ、計画的なインフルエンザ予防接種をお願いします.

引用元:
【小児科Q&A】効果期間は?「インフルエンザワクチン」いつ打てばいい?(It Mama)