風邪やインフルエンザなど、さまざまな病気が流行り始める12月。

風邪やインフルエンザの症状として高熱が出る場合があります。なかには高熱が出ると「熱せん妄(ねつせんもう)」という症状が表れる子も。

あまり聞き慣れない熱せん妄ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。

そこで今回は、小児科医・細部千晴先生にお話をうかがいました。



Q:「熱せん妄」ってどんな症状なの?


A.熱せん妄の症状は、うわ言を言う・不明の言動をする・会話が成立しない・名前を呼んで反応しない・目を合わせることができないなどです。

例えば、そこにあるはずもないものが見えておびえたり、急に部屋の外に出ていこうとしたりします。他にも、どこの国の言語でもないような意味不明の言葉を話すことも。

熱せん妄かどうかの見極めるポイントとしては、子どもがいつもと同じ状態であるかです。また、症状の表れ方は個人差があります。

熱せん妄は、長くは続きませんが注意深く見守ることが大切です。



Q:上記の症状に驚いて救急車を呼ぶか迷うのですが…


A.上記の症状に驚いてしまうママの気持ちもわかりますが、救急車を呼ぶ必要性は低いです。また、熱せん妄の症状を何度も繰り返す場合には、必ずかかりつけ医にみてもらうべきです。

また、救急車を呼ばなくてはいけない状況としては、熱せん妄のみならず、“けいれん”が起こった場合です。

文京区のガイドラインには、けいれんの症状が5〜10分異常続く場合には救急車を呼ぶように記載されています(※1)。また、けいれんが3〜5分で止まっても意識の戻りが悪ければかかりつけ医に行くべきだと思います。



Q:脳に影響は出ないの?


A.すぐにいつもの状態に戻るようであれば、脳への影響はありません。



Q:直ぐに病院へ行ったほうが良いのはどんなとき?

A.熱にうなされているというくらいなら、様子をみていても問題はありません。

ただし気をつけなければならないのは、何回も繰り返す場合。その場合には、必ずかかりつけ医を受診し、かかりつけ医の判断に任せましょう。



Q:熱せん妄になった時、ママはどう注意したら良い?


A.いつもとは違う状態であることにはかわりありませんので、注意深く目を離さずに子どもの様子を観察する必要があります。

私が考える注意点は、長い時間ママやパパが子どもから目を離してしまうことです。その目を離している間に症状が悪化することも考えられます。

ですので、お昼寝や夜も、「お子さんの症状をこまめに確認するように。」と伝えています。

また、熱せん妄の症状を何度も繰り返す場合には、必ずかかりつけ医にみてもらいましょう。



いかがでしたか?

高熱に引き起こされる熱せん妄ですが、これから風邪が流行する時期ですので、このような症状が起こる場合があるということを念頭に入れておくと良いのではないでしょうか。


引用元:
【小児科Q&A】高熱が出たら注意したい!「熱せん妄」とは?(It Mama)