お産が近づいた妊婦さんの気になるワードの1つに「会陰切開(えいんせっかい)」があります。

お産を経験したママの中には、実際に会陰切開の経験者もいらっしゃるかと思います。

「会陰」とは、膣(ちつ)と肛門部分とを呼びます。

そこで今回はお産の時に会陰がどんな風に変化するのか? そして、どんな時に会陰切開をするのか? 助産師の立場からお伝えしていきます。





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お産の時、「会陰」はどう変化していく?

お産もいよいよ終盤、「もう少しで赤ちゃんに会えるよ〜!」と言われる時期を「子宮口全開大(しきゅうこうぜんかいだい)」と言い、子宮の入り口が10cm開大したことをあらわします。


「子宮口全開大」から胎児娩出を「分娩第2期」と言います。

(分娩第2期の所要時間) 
・初産婦 2〜3時間
・経産婦 1〜1.5時間

引用:『病気がみえる vol.10 産科.第3版』MDIC MEDIA . P225

この時期は、赤ちゃんの頭もかなり下におりてきているので、ママは押し出したい感覚が自然と出てきて、怒責(どせき)感、“いきみ”が出てきます。



分娩第2期は、赤ちゃんもママも「お産の正念場」

赤ちゃんには、陣痛の力にプラスして、ママの“いきみ”の力がさらに加わるため、よりストレスが強まる傾向にあります。

そのため、ママは陣痛の合間は、できるだけ赤ちゃんに酸素を送れるよう、深い呼吸とリラックスが必要です。

助産師が色々と陣痛に合わせて呼吸方法など指導してくれると思いますので、辛い時期ですが、耳を傾けてくださいね。

赤ちゃんは、陣痛とママの“いきみ”とともにゆっくりと下に押し出され、会陰から赤ちゃんの頭が見えてきますが、すぐに赤ちゃんの頭が出てくるわけではないのです。

赤ちゃんの頭は、少し出て戻り、少し出てまた戻り「1歩進んで2歩下がる」「1歩進んで2歩下がる」と行った感じでゆっくりゆっくりと進んでいきます。

そして、赤ちゃんの頭がゆっくり出てくるのに合わせて会陰もゆっくり変化していきます。

会陰は、はじめはポテッと耳たぶくらいの厚さですが、赤ちゃんの頭でゆっくり押しのばされていきます。


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いよいよ赤ちゃんの頭が出るときの会陰は、ペラペラとかなり薄い状態までのびてきます。

赤ちゃんがついに頭が出てくる時は、会陰が裂けて傷が大きくならないよう、助産師が手で保護しています。

そして、ここで赤ちゃんの頭が一気に飛びでてくると会陰の傷が広がってしまうことがあるため、助産師はママに“いきみ”を調節してもらうよう声かけします。

「もういきまないでください! 手を胸の上に置いてはっはっはっと短い呼吸にしてください!」

赤ちゃんの頭がでる時に、「はっはっはっ」と短足呼吸と言う呼吸を誘導するのは、赤ちゃんの頭が一気に飛び出てこないように調節するためです。

最後はいきみたくなってしまいますが、短足呼吸を心掛けてゆっくり赤ちゃんの頭を出してあげたいですね。



出産中、どんな時に会陰切開するの?痛みは?

お産の終盤は、陣痛にプラスしてママの”いきみ”も加わり赤ちゃんやママにとってもストレスがかかる時期となります。

そのため、赤ちゃんの状態によっては、会陰が十分に伸び切る前に心音の低下が著しくなり、できるだけはやく出産する場合やママによっては会陰が硬く、なかなか伸びない時があります。

また、会陰が裂けて大きな傷ができてしまう場合などは医師の判断で「会陰切開」を行うことがあります。

デリケートな部分を切るのは怖いイメージを抱くかと思いますが、会陰切開をする際は、会陰部分に麻酔をすることが多く、切られる痛みを感じることは少ないですよ。

そして、切開した部分も麻酔をかけて縫合します。多くの産院では、体内に吸収される縫合糸で縫っており、抜糸などしないケースが今は多いです。(※1)

産後は、縫合部に痛みを感じることもがありますが、授乳中でも内服できる鎮痛剤があるので、痛い時はガマンせず医師や助産師に相談してくださいね。

会陰切開の傷は産後1ヶ月健診頃になると傷の程度にはよりますが、ほとんど違和感を感じることがなくなってきます。



出産時に会陰がどんな風に変化するのかイメージできましたか?

女性にとって会陰はとても大切な部分です。できるだけ会陰へのダメージは、最小限にお産を乗り切りたいですよね。



引用元:
助産師に聞いた!お産の時、いつ「会陰切開」するの?(It Mama)