函館市母子保健課が2015年10月から行っている「産後ケア事業」の利用が伸び悩んでいる。市内在住で初めて出産した女性の「産後うつ」などを防ぐため、退院前に市内の産婦人科で授乳指導や育児相談などを受けられる事業だが、利用実績は約2年でわずか5件にとどまっている。認知度の低さや費用が壁となっているようだ。

 事業は《1》初産で産後1カ月以内《2》産後の体調や育児に不安がある《3》家族からの援助が受けられない―という条件全てを満たす女性が対象で、産婦人科のある医療機関で助産師から母親と赤ちゃんの体調面のケアと育児指導を受けられる。1泊2日(7200円)から。1日ごとに3600円を追加すれば最大7日間まで利用できる。

 函館市民の出産人数は年間1500人前後で推移しており、そのうち初産は約5割を占める。だが、事業利用は15年度が3件、昨年度1件。12件分の予算を計上した本年度も、22日時点で1件のみとなっている。

 一方、昨年9月に産後ケア事業を導入した札幌市は、昨年度の利用を100件を見込んでいたが、147件と大きく上回った。利用料は1泊2日で3千円、日帰りでは1日千円。同市は「シングルマザーらも利用しやすいよう負担額を抑え、9割を市が補助しているからでは」とみている。


引用元:
函館市の産後ケア事業伸び悩み 低い認知度、費用も壁(北海道新聞)