僕には3歳3ヶ月になる息子・グラ太がいるのですが、このぐらいの年齢になるとプライドや自尊心を顕著にあらわすようになってきました。

子どもによってその表現方法は千差万別ですが、ウチのグラ太の場合は、背の高さとかけっこの早さが彼の何よりのプライドなのです。

ではプライドを傷つけるとどうなるか……?

今日は心が強い子を育てるために”勝たせる/負けさせる”のバランスのお話です。



3歳児のプライド


photo by It Mama

先日、初めて遊園地に連れて行ったときのこと。

この遊園地はファミリー向けの遊園地で、ジェットコースターなどの乗り物も『花やしき』的な牧歌的なもの。そのためスピードも遅く幼い子どもも乗れるものばかり。

ほとんどの乗り物の条件が「3歳以上・身長90センチ以上」と、グラ太がクリアしているものばかりなので、彼は初めてのコースターやメリーゴーランドに大興奮の1日だったのです。

さて帰宅後、グラ太が大好きなアニメ『おさるのジョージ』を観ていると、彼は何やら興奮して騒いでいます。

観ると、その回はジョージが遊園地に行くも身長制限にひっかかり、お目当てのジェットコースターに乗れなかった、というお話でした。

そのため、昼間の遊園地を引き合いに、「ぼくはせぇたかいから、のれたあ! のれたあ!」と自慢しているのでした。「お前、何と比べてんだよ」って話ですが、それだけ彼にとって背が高いことは誇りなのです。



プライドを傷つけられた息子は…?


photo by It Mama

また、先日グラ太と公園で遊んでいるときのこと。

「まて、まて〜」とかけっこをせがんできたので、付き合っていました。いつものように「グラ太、速いなー!」とわざと負けてあげることに。

親のひいき目なしにみてもグラ太は足が速いほうですが、それでもこちらが負けるわけありません。そのため「たまには……」とちょっと力を入れて走り、グラ太を負かしたのです。

すると彼は地べたに寝っ転がって「いやだー! まけるの、いやだ――!」と泣いて悔しがったのです。”イヤイヤ期”でもこんなに激しく泣くことはなかったので、こちらもビックリ。

彼は、プライドを壊してきた僕のことが憎かったのでしょう。



「勝たせる/負けさせる」のバランス

さあ、ここからが問題です。

彼のプライドを満足させてあげることも大事。自尊心のない子は卑屈になってしまいます。そのため、ある程度こちらが負けてあげる必要があります。

しかし100%こちらが負けてしまうと、自信は”うぬぼれ”になり向上心を失います。努力をしなくなります。

子育てでは、この「勝たせる/負けさせる」のバランスが、まあ難しい。

親としては「負けてあげる」ほうがラクですから、こちらを選択しがち。でもいくら泣かれようが、数回に1度「こちらが勝つ」ことを続けていけば、グラ太の悔しがり方にも変化があったのです。

「寝っ転がって泣いて悔しがる」から「ただ悔しがる」と、段々と心が強くなっていったのです。やはり子育ての肝は、”根気”。

こちらが強くならなければ、子どもも強くならないのだと改めて実感させられました。


引用元:
3歳児vs40代パパ!「勝たせるor負けさせる?」 ゴローパパ(It Mama)