触っちゃダメ! お友達の玩具取ったらダメ! 野菜残したらダメ!

子どもの行為に、思わず「ダメ!」と言いたくなることってありますね。とはいえ、頭ごなしに「ダメ!」と言われ、大人しく聞き入れる子もいれば、反発する子もいるものです。

またイヤイヤ期の子などは“大かんしゃく”へと発展し、手がつけられなくなる……なんてこともあるのでは?

そこでこの記事では、18年間様々な立場から子育てに携わる筆者が、「ダメ!」と詰め寄るよりも、ママにオススメしたい対応をご紹介します。

長岡真意子



「ダメ!」と頭ごなしに言われた時、子どもに起こる3つの反応

米国で“しつけ”についてのベストセラーの著作を持つ小児精神科医のダニエル・シーゲル氏は、ヒトは、「ダメ(NO)!」と頭ごなしに言われると、本能的に、”ファイト・フライト・フリーズ状態”になるといいます。(※)


「ファイト・フライト・フリーズ状態」とは
●ファイト:攻撃的になる
●フライト:一目散に逃げる
●フリーズ:思考停止で固まる

この「ファイト・フライト・フリーズ状態」は脳の状態でいうと、より原始的な情動や衝動や反射反応を司る部分が、思考を司る部分をのっとってしまったような状態といいます。

つまり、「ダメ!」と言われるなら、反射的に“反抗する”か”逃げる”か、もしくは、一見大人しく聞き入れているようでも、それは単に恐かったり、面倒くさかったりするだけで、子どもが自ら考え、納得して聞き入れているというわけではないのです。

これは、大人でもそうではないでしょうか?

何かに夢中になっている時、頭ごなしに「ダメ!」と言われたら、ムッとしたり、無視したくなったり、びっくりして固まりますよね。

では、わが子に「ダメ!」という代わりに、どんな対応ができるのでしょう?



「ダメ!」と言いたくなったら文章を言いかえる


source:https://www.shutterstock.com/

例えば、次のように、言いかえることができます。

(1)ポジティブなワードに言いかえる

●触っちゃダメ!

→「それはガラスでできていて危ないから、柔らかいぬいぐるみを抱っこしてみようか。」

●野菜残したらダメ!

→「あと2つだけブロッコリー食べみてよう。」

●宿題してないのに遊びに行ったらダメ!

→「宿題してから遊びにいこうね。」



(2)質問文へ言いかえる

●お友達の玩具取っちゃダメ!

→「お友達の玩具欲しくなったらなんて言う?」

●そこに捨てたらダメ!

→「ゴミはどこに捨てたらいい?」

●おもちゃを出しっぱなしにしたらダメ!

→「このおもちゃはどこにしまったらいいかな?」

こうすると、子どももより自分の頭で考え、行動できるようになります。



ここぞというときに「ダメ!」はとっておく

子どもとの生活では、時に“すぐに止めさせる必要のある行為”にも出合うものです。

例えば、道路に飛び出す、ケガをしそうな高いところから飛び降りようとする、熱い鍋を触ろうとするなどです。

そんな時は「ダメ!」と叫んだとしても、もし普段「ダメ!」を多用していないならば、子どもも「これはダメなんだな。交渉の余地なしなんだな。」と受け入れやすくなりますよ。

「ダメ!」と言いたくなったら、一呼吸はさみ、ぜひ上記の方法を試してみてくださいね。


引用元:
ママに「ダメ!」と言われた時、子どもに起こる3つの反応って?(It Mama)