社会福祉の充実ぶりは先進国間でも大きな差がありますが、カナダ政府が育児休暇制度を変更したことで、カナダ人以上にアメリカ人が衝撃を受けていました。

ジーン・イーブス・デュクロス社会開発大臣によると、育児休暇の恩恵を12か月から18か月に延長するとのことです。

Canada is extending paid parental leave to 18 months.

「じ、じゅ、じゅうはっかげつ〜!? 」と思うところですが、18か月間の休暇を取るというよりは、福祉や保険を受けられる期間が12か月から18か月に伸びたというのが実情のようです。

12月3日から施行される予定で、同時に出産手当なども予定日の12週間前から受けるオプションが選べるとのことです。

出産・育児の福祉に関しては各国ごとに差があるため、海外掲示板には意見が殺到していました。

●アメリカ人として恥ずかしくなる。
アメリカに住んで大学を出て、まともな仕事に就いている。だが有給休暇なんかゼロだ。

↑少なくとも病気になったら政府が面倒みてくれるよ。えっと、あれ?
(※アメリカの医療崩壊に対する皮肉)

↑そうだよ、とっくに年金を全部、医療費に使ってしまったさ。

↑カナダアクセントで笑っておく。

↑それほど笑ってる場合じゃない。20日以上の有給休暇をもらってるヨーロッパと比べたらね。
ドイツに引っ越してから、年に有給休暇が10日未満のところには住めなくなった。ちなみに自分は30日ある。ほとんどの同僚もそう。ヨーロッパでは最低で20日。ドイツでは24日間だったと思う。
カナダだってもう少しがんばらないといけない、南のお友達を見て成功と思ってはいけない。

●アメリカ在住のカナダ人だけど、バイオテックの良い仕事に就いている。最近、赤ちゃんができたら、会社が無給で6週間の休暇を取っても(法律で定められている)解雇しないと言ってくれた。そして有給休暇は20日分をくれた。
率直に言って、医療保険と出産問題ではこの国は騙されているね。

●全体の受け取る雇用保険については変化はない。12か月分の保険で18か月持たせなければいけないだけである。

↑理論的には両親ふたり併せて18か月だ。2等分すると9月ずつである。よほど小さな雇用保険でない限り、もらえる手当は実際の給料よりは少ないよ。

↑保育所などの価格を考えれば、余分に休みを取るほうがいいね。

↑そこがポイントだな。

●アメリカ人女性、カナダ人夫を探す。

↑新しいアプリの可能性を感じるな。

●明確にしておくと、母親は出産予定日12週間前から出産後15週まで、最高15週間の出産休暇が取れる(現在は8週間)。
これは有給で収入の55%の手当てがつくもので、現在のシステムだとその後は35週間の育児休暇として上記の手当が付く。
変更になったのはこの35週を61週に引き伸ばしたもので、手当は55%ではなく33%になる。専門職の人々のことを指してカナダ経済にマイナスであると言う人がいるが、そうではない。
カナダ政府は家族計画がしやすいように、政府の負担なしで融通を利かせたんだ。これは家族を幸せにし、もっと子供を作ろうと思わせる。それが長期的にはカナダの利益につながる。全体としては良い動きだと思う。

↑我々の出生率が低すぎることを思うと、赤ちゃんの出生を促すことは良いことである。

●うちの子はハロウィーンに生まれて、1週間の出産休暇を使い果たしたら、1日だけ会社が余分にくれた。月曜日に仕事に行ったときは死にたい気持ちになった。

↑それはひどい。本当に同情するよ。

●オーストリアも何年も前から似たような法律だよ。カナダ、いいぞ。

●2人目の子どものときに10か月の育児休暇を取り、10か月後にすぐ仕事に復帰した。
アメリカでそれが出来ないということを本当に悲しく思う。テレビでシングルマザーが2週間後に仕事に戻らないといけないのを見て、人道的じゃないと思った。


国による差があまりに大きいこともあって、議論が盛り上がっていました。

日本の環境も改善して欲しいところではあります。
【カナダ政府が育児休暇を18か月に延長→アメリカ人が衝撃を受ける】を全て見る

引用元:
カナダ政府が育児休暇を18か月に延長→アメリカ人が衝撃を受ける(エキサイトニュース)