母子保健の発展に貢献した人を表彰する「第39回母子保健奨励賞」(母子衛生研究会主催、毎日新聞社など後援)の受賞者が30日発表され、県内からは八潮市で助産院を営む傍ら中学校で「いのちの授業」と題した講話を続ける直井亜紀さん(47)が選ばれた。直井さんは「仕事に真摯(しんし)に向き合ってきた。励みになります」と喜びを語った。
愛知県出身で、助産師になって20余年。娘2人を育てながら、大阪や名古屋で新生児の訪問指導などを行い、2009年につくばエクスプレスの八潮駅前に助産院を開業した。年間延べ約1000人の相談を受けながら、親同士の講座や交流会も催す。
「いのちの授業」は11年から始めた。「助産師として命の尊さを伝えたい」と、市内の中学校5校の3年生を対象に毎年各校で実施している。
「みなさん、お母さんの子宮で精子と卵子が出会い始まった命、その大きさは? 針の先ほど小さいんだよ」−−。27日に市立大原(だいばら)中で行われた講話で、直井さんは生徒らに語りかけた。胎児が成長して産まれ、親子が対面するまでをイラストや人形を使って紹介。不妊治療に取り組む夫婦が出産に至るドキュメンタリー映画では涙ぐむ女子もいた。
「誰もが愛され、抱っこされて育った。幸せになるために生まれた命。大切にしよう」と呼びかけると生徒たちから拍手が湧いた。講話の最後には生後数カ月の赤ちゃんと母親3組が登場し、生徒らが赤ちゃんを抱っこする「触れ合い体験」もあった。
子どもの自殺や事件が後を絶たない。直井さんは「みんな頑張って生きようよと、これからも応援を続けたい」と話す。
引用元:
母子保健奨励賞 八潮の直井さん、命の尊さ伝え続け 助産師の立場から中学校で講話 /埼玉 (毎日新聞)