この20年で時代は大きく変わったが、今後20年の変化は、その比ではない。思いもよらない変化が次々と起きるこれからの社会では、「たくましさ」、「地頭のよさ」、「社交性」が常に求められるのだ。「世界標準の子育て」では、4000名のグローバル人材を輩出してきた著者が、世界中の子育ての事例や理論をもとに「未来の子育てのスタンダード」を紹介していく。
お子さんは、男の子でしょうか、女の子でしょうか? 実は、子どもが男の子か女の子か、性別によってアプローチを変えると「伸び」が違います。
そこで、今回は男女への接し方の違いをご紹介しましょう。
男の子はおだてて育てる
まず男の子は、「おだてて育てる」ことが基本です。
幼児はもちろん大人まで、男性を動かすルールはこれだけです。男の子は根が単純で、「上手にできたね」「がんばったね」「頼りになるね」「カッコいいね」と褒められ、おだてられると嬉しくなり、やる気になって行動します。多くの母親は男の子に手を焼いていますが、それは女の子を扱うように男の子を育てようとするからです。
女の子は手本(型)を示して育てる
一方の女の子は、親(特に母親)が「手本やルールを提示してあげる」のが基本です。女の子は男の子よりも人間への関心が強く、人を観察する力が鋭いのです。
子どもが最初に他者と出会うのは母親。すなわち、母親が子どもと信頼関係を築き、人生の先輩として立ち居ふるまい、礼儀作法、コミュニケーションの手本を示してあげると、そのとおりにマネしてくれます。
お母さんがいつも笑顔で、明るく、礼儀正しく、人に優しくふるまっていれば、子どももそのとおりに育つのです。
女の子は「ルール/集団の調和をもたらす決まりごと」を好む傾向があるので、「手本を示す」→「マネさせる」→「努力を褒める」を繰り返していくと、しつけも勉強も習い事もどんどん成長していきます。
競争心をあおると乗ってくる
ところが、ルールを教えるのが難しいのが男の子です。女の子に接するように母親が手本やルールを示しても、男の子はマネするどころか、わざと反対のことをしたりします。
男の子は型にはめられること、命令されること、手出し口出しされることを嫌うのです。「自分で試してみたい!」「人と違うことをしてみたい!」という欲求が女の子の何倍も強いのです。
このことを知らずに、多くの母親は「ああしなさい」「こうしなさい」と命令で動かそうとしますが、男の子には通用しません。
男の子を動かすには、「母親に褒められたい」心理を利用しましょう。
「ママを助けてくれる?」「ママと一緒に考えてくれる?」「ママを守ってくれる?」と頼ってみてください。子どもを頼ると褒める機会が増えます。「◯◯ちゃんは頼りになるわ。カッコいい!」そんな言葉を母親から言われると「もっとがんばろう!」という気になるのが男子です。
また男の子は女の子よりも「競争心が強い」という特徴があります。この心理も上手に利用すると、子どもの行動をコントロールしやすくなります。
「◯◯しなさい!」ではなく「ママ(パパ)と競争しよう!」と言えば、たいていの男の子は乗ってきます。片づけも、掃除も、勉強も、運動も、子どもの競争心をあおってみましょう。
ガラスのハートを傷つけてはいけない
一方、男の子へのNGワードは、自尊心を傷つける言葉、ケナシ言葉、比較言葉です。人前できつく叱ったり、「グズだね!」「ヘタだね!」とケナシたり、兄弟・姉妹と比較して「何でお姉ちゃんはできるのにあなたはできないの!」などは絶対に言ってはいけません。
男の子はプライドを傷つけられると、本当に言ったとおりにダメになってしまうという「ガラスのハート」を持っています。
「男の子はおだてて育てる」という原則を守れば、母親のために一生懸命がんばってくれる可愛い青年に育ちます。 これは大人も同じなので、夫に対しても同じアプローチで接してみてください。夫婦関係が円滑になりますし、育児に積極的に参加してくれるようになります。
(この原稿は書籍『世界標準の子育て』から一部を抜粋・加筆して掲載しています)
引用元:
知ってましたか?男の子、女の子の育て方の違い(ダイヤモンド・オンライン)