遺伝性乳がん・卵巣がんの発症に関わる遺伝子が、代表的な認知症のアルツハイマー病にも関与していることをヒトの脳で確認したと、東京大学などの研究チームが17日発表した。論文は米国科学アカデミー紀要オンライン版に掲載された。





 研究では、死亡したアルツハイマー病の高齢者30人と、アルツハイマー病にならずに死亡した高齢者30人の脳を解剖。特殊な方法を用いて、その神経細胞の遺伝子の機能異常を分析したところ、アルツハイマー病の脳では、遺伝性乳がんなどに関係する遺伝子BRCA1の働きの異常が高い頻度で確認された。

 正常なBRCA1はDNAの損傷を修復すると考えられているが、研究をまとめた岩田 淳あつし ・東京大学講師(神経内科)は「脳の神経細胞が静かに衰えていくアルツハイマー病と細胞が激しく増殖するがんには、実は、同じ遺伝子の異常でDNAの損傷が進むという共通項があると考えられる」と話す。


引用元:
乳がん・卵巣がん発症に関わる遺伝子、アルツハイマーにも関与…東大などチーム(読売新聞)