4〜5年おきに大きな流行があるおたふくかぜは「子供の軽い病気」と誤解されがちだ。中でも合併症の難聴は、改善が困難なのに実態が知られていないとして、日本耳鼻咽喉科学会が全国調査を実施、過去2年に300人以上が発症したことが分かった。おたふくかぜに特効薬はないが、予防ワクチンはある。専門家は「ワクチンは自然に感染するよりはるかに安全。ぜひ接種を検討して」と呼び掛ける。

 氷山の一角か おたふくかぜの正式名は流行性耳下腺炎。ムンプスウイルスによる感染症で、せきやくしゃみのしぶきを吸い込んだり、手についたウイルスが口に入ったりして広がる。耳の下の耳下腺の腫れや痛み、発熱が主症状で、発症前から感染源になるため、患者を隔離しても広がりは止められない。

 学会が、流行した平成28年と前年について調べたところ、全国約3500の耳鼻科で336人が難聴と診断され、詳細が判明した314人のうち261人(約8割)が生活に支障があるレベルの症状だった。患者は5〜10歳を中心に子供が多いが、30代にも発症の小さな山があった。

 感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「調査で数字が明らかにされた意義は大きい。ただ、特に難聴が片側の場合、幼児などは発見が遅れがちになる。この数は氷山の一角かもしれない」と話す


引用元:
おたふくかぜに難聴リスク 専門家はワクチン勧める(産経ニュース)