子育て中の女性は誰しも悩みを抱えているもの。しかし、「教えて!goo」の「うつかな?子育て悩み」という質問にもあるように、積み重なると疲れて果てて何もする気が起きなくなってしまうことがある。こうした「子育て疲れ」から脱却するには何が必要なのか? カウンセラーに聞いてみた。
■子育てに疲れるのはなぜか?
ふぃ〜めぇる・みしま代表、夫婦問題カウンセラーの中西由里さんによると、子育てに疲れる理由は、大きく分けて次の3つ。
(1)思い通りにならないから
(2)自分を疎かにしているから
(3)これでいいのかどうかわからないから
(1)と(2)は、「母親とは、こうあるべき」と自分で自分を縛っているのが原因とのこと。こうあるべきと考える母親として行動できないことに失望し、苦しくなるのだそうだ。
「『母親とは、こうあるべき』という思いは、自分の母親との関係の中で作られることが多いです。『お母さんはこうしてくれなかったから、私はこうしてあげよう』というように、自分の母親に対する反発心から作られるということです。子育てがキッカケで、普段は意識していなかった母親に対する古い痛みに気づくことも少なくありません。その痛みを癒すことで、縛りから自分を解放してあげることができます」(中西さん)
また、「母親としての自分」が占める割合が大きくなりすぎているので、一日にほんの10分程度でもリラックスしたり、楽しんだりする時間を作るのがよいとのこと。
「子育て中に自分の時間を持つことをワガママだと感じる人もいますが、子どもは親との関係で安心できないと人に対する不安が大きくなりますので、外の世界に出るのが怖くなってしまいます」(中西さん)
子どものためにも、自分の時間を持つことはおすすめのようだ。
■ママ友ネットワークで気持ちを分かち合う
では、(3)についてはどうだろうか。
「子育ては、すぐに結果が出るものではないので、必ず不安がついてまわります。そんなときは、子育て中のお母さんたちと繋がって、話をしてみてください。正解は手に入らないかもしれませんが、共感は手に入ります。女性にとって、情報共有はとても大切なことです。気持ちが安定し、『悩んでいるのは、わたしだけじゃなかったんだ』という安心感も得ることができると思います」(中西さん)
子育て中は何かと孤独になりやすいので、意識することが大事なのだとか。
■旦那の協力を仰ぐには?
しかし、願わくば最も近しい存在の人に助けてほしいもの。世の中には子育てに非協力的な夫もいるが、どのように頼ればいいのだろうか。
「タイミングに気を配ってください。男性が仕事から帰ったらテレビを見たり、ゲームをしたりして妻の話を聞かないのは、日中の情報の整理をしたり、仕事で張り詰めた気持ちを切り替えるためには必要な時間なのです。決して、妻や子どもに無関心なわけでも、テレビやゲームの方が大切だというわけではありませんので、ちょっと待ってあげてください」(中西さん)
よく、「夫は褒めれば手伝ってくれる」と言われるが、「上から目線」と不快に感じる男性もいるとのこと。
「褒めるよりも喜びを表現することをおすすめします。『すご〜い。さすが〜』よりも『ありがとう、嬉しい〜』です。妻が嬉しそうにしていれば、夫は『そんなに喜んでもらえるなら、また何かしたいな』という気持ちになりやすいです。私が知る限り、子育てを夫婦で協力してやっているご家庭は、だいたい妻が喜び上手です」(中西さん)
しかし、本当に夫の助けを必要としているのか、見極めることも大切だという。
「『母親としての自分』の存在が大きくなりすぎてしまうと、母親としての自分にしか居場所がないような感じがしてしまいがちです。その状態で夫が協力してくれると『私の役割を横取りしないで。私の立場を脅かさないで』という思いを抱くことがあります」(中西さん)
根本的な原因を解決しないことには、同じことの繰り返し。自分の幼少期から思い返し、「母親に対する反発心から理想の母親像を描いているのではないか」、また現在、「母親としての役割は自分の中で何パーセントか」などをよく見つめ直し、少しずつ自分を解放してあげることからはじめよう。
(酒井理恵)
引用元:
子育て疲れは「理想の母親像」が原因!?自分を解放し、自由になろう(エキサイトニュース)