日本産科婦人科学会の調べで、2015年、日本で誕生した赤ちゃんの20人にひとりが体外受精によって生まれたことが明らかにされた。2015年、日本国内では42万4200件の体外受精がおこなわれ、これによって5万1千人の赤ちゃんが誕生している。

日本の人口は2010年から減少している。昨年2016年に生まれた赤ちゃんの数は100万人を下回り、1人の女性が一生に産む子どもの平均数を表す合計特殊出生率は1.43人にまで落ち込んだ。

日本政府は出生率引き上げのため、高額につく体外受精への助成金を増額することを決めた。2016年は初めて体外受精を行う夫婦に対して、最高で2760ドルが支払われた。

日本人医師らが初の体外受精を行ったのは1983年。英国に6年遅れての試みだったものの、日本はこの遅れを素早く取り戻し、大きな成果を挙げた。2015年までには日本で体外受精によって生まれた子どもの数は48万2600人に達している。この数値は世界で体外受精によって生まれた子どもの総数の10分の1に相当する。国の出生率向上プログラムでは以前は対象年齢とはみなされなかった40歳以上の女性が参加者全体の40%を占めた。日本政府は2026年までに合計特殊出生率を1.8にまで引き上げることを目標に据えている。


引用元:
低出生率にどう挑むか?(Sputnik 日本)