県は双子や三つ子など1歳半までの多胎児がいる家庭に、2万円分のタクシー券を支給する独自の子育て支援策に踏み切る。県外への人口流出が続く中、子育て世代へのきめ細かな取り組みを進め、移住や定住に結びつける狙いがある。「都道府県でも珍しい取り組みで、他県との差異化につながる」(こども未来課)として、年内にも実施したい意向だ。
これまで県には多胎児がいる家庭に特化した子育て支援策がなく、双子や三つ子がいる世帯などから「おむつやミルク代が通常より2倍、3倍かかる」などと経済的な支援を求める声が寄せられていたという。
県によると、タクシー券は1枚500円・40枚(計2万円分)を1回だけ支給する。対象は、多胎児を妊娠し母子手帳を交付された女性や、1歳半までの多胎児がいる家庭。申請は県内20市町の母子手帳の交付窓口などを検討し、所得制限は設けないという。
利用方法としては妊娠中の女性や、母親と子どもが一緒に病院や買い物などに出かけるケースを想定している。
乗車するタクシーは、県の補助事業で7月21日から運行を始めた「子育てタクシー」を活用する。同タクシーは通常料金で子どもだけを乗せて塾や学校への送迎などが可能で、県が専任運転手の研修費やチャイルドシート購入費などの一部を補助。県内のタクシー会社16社が加盟している。
県は、2015年度に生まれた多胎児が56組だったことを踏まえ、今回は70組の利用を想定。関連経費147万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を12日開会予定の9月県議会に提案し、可決されれば実施する。
県は県外への転出者が転入者を上回る人口の社会減が1996年から2016年まで21年続いており、移住や定住の促進が課題となっている。
引用元:
多胎児家庭にタクシー券 双子や三つ子、県独自に支援 移住や定住促進へ2万円分 [佐賀県](西日本新聞)