3歳になったばかりのわが息子・グラ太は、とにかく気が弱い。そして、びっくりするぐらいに臆病だ。親である僕は、勝ち気で言いたいことは何でも言う性格なので、なぜそこだけは似なかったのかと思う。

薄ぼんやりとした顔だけは俺にそっくりなのに、そんなに気が弱きゃ世の中渡ってけねえぞ、とその薄ぼんやりとした息子の笑顔を見ながらよく思う。



気の弱い子あるある、その1

彼の気の弱さに気づいたのは、公園で遊ばせ始めてすぐのことだった。これは“気の弱い子あるある”だが、とにかく「かしてぇ」が言えない子だった。



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お砂場での共有スコップ、おもちゃ売り場にデモ用として陳列されたプラレール。遊びたくてたまらないはずなのに、お友達に「かしてぇ」と言えない。

そこでやる彼の行動といえば「僕の代わりに取って来て」とばかりに、僕の手をグイグイと押すだけ。

そのくせ、やっと空いたオモチャを手に入れたのに、お友達から「かしてぇ」と言われると「いいよぉ」と手渡してしまう。

そんなとき、たいがい「お友達に『ありがとう』と言われて、嬉しい」という笑顔を一瞬見せたのち、「……いや、アカン! ワシのオモチャがなくなったやんけ!」とたちまち泣き顔に変わるのだ。

本当にこの子は、やさしいというかお人好しというか……。

「声の大きな人間ばかりじゃ、この世は成り立たないわよ。グラ太は本当にやさしい子なんだから、それが一番じゃない」。いつぞや妻が言ったひと言を思い出し、まあそれに越したことはねえよな、と自分を納得させた。



その2:臆病な息子、スズメに号泣

出典:https://itmama.jp/

このように気が弱いだけなら「気がやさしい」とよく取れるが、グラ太はそれに輪をかけて臆病なのだ。

なにしろ「ちゅんちゅんこわい」と言い出す始末で、「お前スズメが怖いなら、逆に何なら怖くねえんだよ!」と思わず言ってしまったが、そのときもグラ太は薄ぼんやりとした笑顔を返すのみ。

道端にセミが死んでりゃ、それ以上は一歩も歩けず「パパ、だっこお!」と号泣。お前、男の子だろうが……。



その3:上野動物園で動物園デビュー、果たして…!?

そんななか先日、上野動物園にグラ太を連れていった。彼はこれが動物園デビュー。初めて見るクマやゾウ、キリンに興味津々……といった姿を期待したが、何しろ「ちゅんちゅんこわい」のだから、初めて見るキリンやゾウはモンスター以外の何物にも映らなかったらしく、大号泣。

まあ彼の性格を考えれば予想はできたけど、それでも動物園デビューさせた親としてはナイスなリアクションを期待しちゃうじゃないですか。

「なんだかなー」と思いつつ園内を散策していると、突然グラ太が「パパー、これ見てー! パパー!」と絶叫。どうした! 何か珍しい動物でも見つけたか! と期待を込めて、パッとグラ太のほうを見ると、



「パパー、アリさんがいるよーー」



ズコーーー。上野動物園くんだりまで来て、アリさんかいっ!!



それでも僕はこんなグラ太が、愛おしくて仕方ないんです。

どんな子であれ、“わが子がやっぱり可愛い”これだけは間違いはないハズ。

すべての長所と欠点を含め「かわいい」のですから。


引用元:
【3歳】「気の弱い男の子あるある」3連発! ゴローパパ#34(It Mama)