大町市立大町総合病院(大町市大町)で、産婦人科の常勤医師2人のうち1人が9月末で退職することになり、残る1人では分娩(ぶんべん)(出産)の取り扱いが困難になることが分かった。大町市と近隣町村を含む大北地域では、出産や妊婦検診ができる医療機関は同病院だけ。市は継続のため、後任の医師確保に努めるとしている。


 牛越徹市長が市議会9月定例会の冒頭あいさつで状況を明らかにした。同病院は2015年3〜10月にも産科医不足で出産を休止したことがある。この時は常勤医を市外から新たに迎え、2人体制になって出産を再開した。今回、この常勤医が都合で退職することになった。残る常勤医師1人だけでは対応が困難なことから、10月以降、再び休止される可能性が出てきた。

 同病院では昨年度、約120件の出産を取り扱った。大北地域で出産ができる病院は民間にもなく、中止になった場合、出産をしたり検診を受けたりする女性は安曇野市などの病院まで足を運ばなければならなくなる。

 産科医は大北地域に限らず、慢性的に不足している。牛越市長は「県医師確保対策室などと連携し、後任の医師確保に全力を尽くしている。分娩取り扱いの継続について、状況を慎重に見極め、早急に判断したい」と述べた。【小川直樹】


引用元:
大町総合病院 医師不足で出産困難 来月から休止の可能性 /長野(毎日新聞)