脇から鼻を突くような玉ネギのような臭いや、スパイスのクミンのような臭いなどと表現されるワキガ(腋臭症・えきしゅうしょう)は、聞いたことがある人が多いと思います。

ですが授乳後、なんとなく赤ちゃんの口が母乳やミルクではない、鼻につく臭いがするという経験がある方はいませんか?

天現寺クリニック院長で『オトナ女子のためのスメらない手帖』の著者、上田弥生先生によれば、そういった場合、“チチガ”になっている可能性が高いそうです。

そこで今回は筆者が、上田先生に”チチガ”についてママの気になる質問に答えていただきましたのでご紹介します!

◆今回お話を伺った先生





Q.ワキガ・チチガの臭いの原因は?


A.汗が出る2種類の汗腺のうちのひとつ、アポクリン腺から分泌されるたんぱく質を含んだ汗が元になっています。

アポクリン腺から出た汗は皮脂と混ざり、それを菌が分解することで臭いが発生してしまいます。

もうひとつの汗腺であるエクリン腺は、体全体に存在していますが、アポクリン腺は密集している場所が決まっていて、主に、脇・乳首・陰部・肛門周囲。つまり、これらの場所は、アポクリン腺が密集しているため、ワキガのような臭いが発生しやすいのです。



Q.ワキガになりやすい人とそうでない人がいるのはどうして?


A.それは、遺伝によって生まれつきワキガになりやすい体質であったり、動物性たんぱく質をたくさん摂取するとアポクリン腺の働きが活発になり、ワキガになりやすいと言われています。



Q.ワキガ、チチガになりやすい人の特徴は?


A.「ワキガ」である可能性が高い人は、以下の特徴が挙げられます。

・耳垢がしめっている
・洋服の脇の部分にシミができやすく黄ばむ
・汗をかきやすい
・脇毛に白い粉がついていることがある
・両親のどちらかがワキガ

また、「チチガ」である可能性が高い人は、以下の特徴が考えられます。

・ワキガになっている
・ブラジャーに黄ばみができやすい
・ブラジャーを外したときに臭う
・授乳後、赤ちゃんの口が臭う

ワキガとチチガの違いは、妊娠中や出産後のホルモンが活発な時期にだけ、チチガになるという人がいるということです。

つまり、脇の方が乳輪よりアポクリン腺の量が少ないので目立たなかったのが、妊娠・出産に伴うホルモンの影響でアポクリン腺の働きが活発になり、臭いが感じられるようになることがあるのです。

そんな方のケースでは、授乳期が過ぎれば元に戻るという方もいるので、ホームケアをしながら経過観察をしてみましょう。



Q.授乳中でもできる「チチガのホームケア」はある?

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A.以下のホームケアがオススメです。

●乳輪部を清潔に保つこと(滅菌コットンなど)

●締め付けのきつくない、通気性のよい素材(できればコットンなど)の下着や服を身に着ける。



Q.授乳が終わってもチチガが治らない人はどうしたらいい?


A.体質的に、もともとワキガやチチガがあったのか、あるいは育児のストレスなど十分にケアできないという可能性もあります。

食事やストレスのバランスがとれているかをチェックし、通気性のよい下着をつけているか、衣類も見直してみましょう。

入浴時は、こすらずに優しく洗い、しっかり保湿してみてくださいね。

また、授乳中のママなら、胎脂に近いと言われている馬油や、赤ちゃんの口に入っても安全なベビーオイルなどでケアしてみましょう。

それでも改善しないようならクリニックへ相談することをオススメします。

クリニックでは、電気凝固法、ボトックス注射、ラジオ波(高周波、RFなどとも言います)や超音波の照射など、手術、超音波メスといった方法もあります。

しかし、ママの体は産後、ホルモンのバランスによって臭いに対して過敏になります。家族から指摘を受けたりしない限り、あまり気にすることはありません。産後の体の様子をみながら、ゆっくりケアしていきましょう。

引用元:
【Q&A】ワキガとは違う!? ママが産後になりやすい「チチガ」って何?(It Mama)