聴覚障害者や妊娠初期の女性など、外見からは支援や配慮の必要性が判断できない人が、周囲に求めたい援助や配慮などの悩みを記入して持ち歩く「ヘルプカード」を、東京都などに続いて本県でも導入・配布することになった。県は啓発チラシを配布するなどし、カードを持った人を町中で見かけた場合の支援を県民に呼びかけている。

 県によると、カードには援助が必要なことを知らせるためのヘルプマークが表示され、障害や病名、自身の困りごとや必要な支援について書き込む欄や、かかりつけの医療機関の連絡先を記入する欄がある。日常生活で援助が必要になった際にカードを示すことで、周囲に手助けを求められるという。県はカードをカードホルダーに入れてカバンに取り付けるなどして携帯するよう推奨している。

 カードの普及・啓発のためのチラシを7万枚作成。カード4万枚とともに市町村の障害保健福祉担当課などの関係機関で配布する。県民にはカード利用者に対して電車やバスで席を譲ったり、災害時には避難所で声かけを行ったりするなどの配慮を求めるとしている。

 森田健作知事は配布について、「難病や内部障害を抱える人は外見ではわかりにくく、互いに支え合う互助の精神が大事だ。普及に向けて利用者の声を聞きながら改善もさせていきたい」と話した。

 【問】県障害者福祉推進課(電)043・223・2340。


引用元:
妊婦らへの支援呼びかけ 千葉県もヘルプカード導入 (産経新聞)