動物の受精卵が少し育った状態である胚に人の細胞を入れ、動物の子宮に戻して妊娠させる研究について、文部科学省の専門委員会は21日、容認する方針を決めた。
研究を禁止する現行指針を見直す。同省は年内にも人の細胞が混じった胎児の出産まで認めるかどうかを最終判断し、来年度中の指針改正を目指す。
同省は、移植に使う人の臓器をブタなどの動物の体内で作製する研究の実施について、4年前から指針の見直しを議論してきた。この日の会合では、過去の研究から、人と動物の細胞が混じった個体が人のような高い認知機能を持つ可能性は極めて低いなどとして、子宮への移植を認めた。
一方、神経細胞や生殖細胞の作製を目的とする研究や、人に近いチンパンジーなどの霊長類を使った実験の是非については引き続き議論することになった。
新たな指針では、各研究機関から申請された研究計画を国が個別に審査し、研究の妥当性や透明性を確認する。東京大などのチームが、特定の臓器を作れなくした動物の胚に、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を入れて、動物の体内で人の臓器を作る技術を開発しているが、国内では研究が禁止されていた。
引用元:
動物内でヒト臓器作製、文科省専門委が容認方針…「禁止」の現行指針を改正へ(読売新聞)