体温が低い人は血流が良くないことが考えられますが、が増えてくる可能性があります。

妊活中の女性で「私低体温かも」と感じている人へ向けて、今日は医学博士の筆者が基礎体温と性交渉について知っておきたいことをご紹介します。



低体温の人の基礎体温グラフの特徴

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基礎体温は女性器の環境によって変化をします。大きく分けると低温層と高温層。低温層から高温層に切り替わる時に通常は排卵をします。

低温層が続いてしまうということはいくつか要因がありますが、ホルモンの影響を十分に受けることが出来ないために、排卵をすることが出来ないということが考えられます。

低体温である場合には低温層が続いてしまうということ。このような場合は基礎体温に急激な上昇が見られずに平坦になってしまう、もしくは小さな範囲で体温の上昇下降がみられることがあります。これを基礎体温の一相性と言います。(※1)

月経が不順であったり、強いストレスを受けていたりすると恒常性と言って生体内部環境が崩れてしまうことによって、月経が来たとしても排卵を伴わないという“無排卵周期”となってしまうことがあります。(※1)

排卵をしていないと妊娠をすることが出来ませんから、婦人科等早めの対応が必要となります。

次の項目では、「性交渉のタイミング」に関してご説明します。

性交渉のタイミング



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通常性交渉を行って、膣内射精をした場合、精子が女性生殖器内で生きられる(受精能力)期間は、射精後48〜72時間とされています。ですから排卵が予測される日の2〜3日前からの性交渉が良いと言えます。(※2)

また精子だけではなく、卵子の能力も考えなくてはなりませんが、通常排卵後およそ24時間で受精能力を無くしてしまいます。(※2)

このように考えてみると排卵日の3日前から排卵日の次の日までが妊娠できる日程となりますので、この期間に性交渉を行ってみると良いとされています。

しかしこれらは排卵をしていることが前提となります。低体温の場合ですとホルモンの影響が十分に受けられていないという可能性も考えられますので、排卵をしていない場合や、卵子が十分に育っていないということも考えられます。

あくまでも排卵の一つの目安として低温層から高温層に切り替わるタイミングで排卵が行われます。ですから基礎体温が低いままだと排卵をしている可能性が低いと言うことになります。

いずれにしても排卵をしているかどうかの確認のためには基礎体温をつける必要性があります。



「低体温の人に起こりがちなトラブル」と基礎体温を上げるための対処法

体温が低いということは血流が良くないということが考えられます。それに伴って卵巣へ十分な血液が伝わらなくなってしまい、卵巣機能が上手く働かずに排卵しにくくなる可能性も考えられます。

体温を上げるということは血流を良くしてあげるということにもつながります。

では血流を改善するにはどのようにしたら良いのいのでしょうか。

まず規則正しい生活と言うのが前提条件にありますが、以下の項目を控えましょう。

・無理なダイエット

・偏食

・お酒

・シャワー(湯船に浸かりましょう)

そして適度な運動をすることが必要になってきます。(※3)

また、ストレスは血流を悪くしてしまいますので、出来る限りストレス解消を行うように日々心掛けてみてください。




引用元:
「わたし、低体温かも…」基礎体温と性交渉のタイミングは?(It Mama)