『更年期をハッピーに生きる 幸年期メソッド』の著者、宇江佐りえさんに聞く、30代の体の変化と向き合って一生ハッピーに生きる方法とは?

30代のうちに習慣づけたい! 40代以降をハツラツと元気に過ごす「ハッピーサイクル」


「自分自身のケアを何もしないで30代を過ごした私は、更年期の知識がなく、後々大変なことになりましたから(笑) 私を反面教師にしてほしいんです」と語るエイジングスタイリスト・メノポーズナビゲーターの宇江佐さんに、前回に続き、30代だからこそしておくべきセルフケアについて聞いてみました。


■30代のうちに「根回し」をしておくことが大事
「30代の働くママたちに心がけてほしいことは、来たるべき更年期に備えて今のうちから環境づくりをしておくこと。風通しのいい環境があなたをヘルプしてくれるはずです」という宇江佐さん。

旦那さまに前もって『このところ体の調子が悪いからイライラしたらごめんね』と言っておけるような状況をつくっておいたり。職場でも、自分の体調についてなんでも言える人を見つけておく…。

卵巣もまだきちんと働いて、体力も気力も十分な30代のうちに根回しをして味方をつくっておくことが、後に来る更年期を無理なく過ごす手立て。宇江佐さんが学んだ戦略でした。

30代女性は否が応でも毎日テンションを高く保ちながら生きています。その張りつめた状態に気がついていない人が少なくありません。宇江佐さんが自身の著書の中でも書いているのが自分で自分を「ゆるめる」こと。そして「許す」こと。


■ゆるめる、そして許す習慣を今のうちに
「私は『ゆるめる』という言葉がとても好き。講演会などで、ものすごく簡単な体操、両手を挙げて左右にゆらしたりしてもらうんですが、たったそれだけのことで違いを感じる方もいるんです。

『ああ。どれだけ肩が上がってたんだ、私。これじゃ首とか肩が凝るのも当たり前だよね』と気づいてもらう。頭では分かっているんだけれど、1秒でも体感すると急に実感としてわかる。つまり、実際に筋肉をゆるめることを意識することが大切なんです。

それから『許す』ということ。どうしても女性は自分を追い詰めてしまいがち。自分でムチを入れてしまいます。例えば、更年期に入っていくときに、どうしてもパフォーマンスが落ちていきやすいんですが、けっこうやりがちなんですよ。

『あれ、ちょっと待って。私、この間まで3つ同時進行できたのに何で今できないの? 何で、何で、何で?』となりやすいものです。そこで自分に『あなたが悪いんじゃない。卵巣がちょっとくたびれてるのよ』と言ってあげられるのが理想。

でも、それは急にはできないんです。今から自分と向き合う習慣をぜひ身につけていただきたい。ちょっと立ち止まって今の自分と向き合う時間を、子供を寝かせて旦那さまが帰ってくる間の5分間でもいいから持ってほしいんです。その時間を持つと持たないとでは更年期に入ったときに違いが出ちゃうんです。


要は、外でも家でも毎日全力で走っているママだからこそ、ふっと力を抜くコツ、メリハリを付けるコツを、どのような方法でもいいので手に入れておいてほしいですね。そしてその自分のメソッドを見つけたら、今からでもぜひ習慣化してほしいと思います。

残念ながら、既に更年期に入った女性たちにそれを伝えても、難しいんです。更年期に入って気力が湧かなかったりして続きにくい。そこでまたムリもしてほしくない。だから、すぐ発動できるように今からご自分に『クセづけ』しておいてほしいんです。これが本当にあなたを楽にしますよ、更年期に入ったときに」(

引用元:
30代のうちに習慣づけたい! 40代以降をハツラツと元気に過ごす「ハッピーサイクル(ウーマンエキサイト)