「赤ちゃんの目を見て授乳したほうが良いよ」と年配の人に言われることはありませんか?

それは、アイコンタクトを重視する、欧米式の子育てが日本に入ってきた時代に子育てをしてきた人でしょう。

でも、なぜそのようにアイコンタクトをとったほうがいいのか、ハッキリとは説明できませんよね。

今回は、『赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム』の筆者・山本ユキコが、『となりの育児くん。』(ぶんか社コミックス)のコラムと共に、そんな子育てのナゼを解説します。

欧米の子育ては「対面式」アイコンタクトが主流!

アメリカ育ちの知人は、生後すぐから赤ちゃんの顔を覗き込み、目が合うと赤ちゃんに向けてにっこりと微笑みます。

赤ちゃんが何か声を立てたり、笑ったりしたら、それに合わせて「こっちを見たね。お利口ね。」と、ママは赤ちゃんに頻繁に語りかけます。

赤ちゃんがある程度大きくなって周りをキョロキョロし始めると「電気がみえるねえ〜」とか、「お花だね〜」などと、赤ちゃんが見ている先についても語りかけます。

日本人から見ると「あのお母さん、大丈夫かしら……。」と、心配してしまいそうなほど。

この欧米系の“不思議な”子育ての背景は、赤ちゃんを抱っこする代わりに、ベビーカーやベビーベッドに赤ちゃんを置いて、向かい合って子育てをするという、“対面式の子育て文化”が背景にあるのです。



「見られること」は、褒められる事と同じくらいの意味がある

「抱っこは抱き癖が付くからダメ!」

これは、赤ちゃんと対面でかかわる欧米の子育ての文化からきている言い方です。赤ちゃんは置かれると不安で泣きます。だから、不安にならないようにママは“アイコンタクト”と“語り掛け”を徹底して繰り返します。

こうすることで「ママは離れていても、自分のことを気にかけてくれている。わかってくれている」と赤ちゃんに分かるようにし、対面で落ち着かせるしつけ、すなわちアイコンタクトがセットで行われるのです。

出典:https://itmama.jp/ ぶんか社 (c) NYAN

しかし、日本の昔からの子育ては、目を合わせるよりも、抱っことおんぶで赤ちゃんを落ち着けるものでしたので、アイコンタクトを重視していません。

“目を合わせる”べきか、“無理して合わせる必要はない”のか……。どちらが正しいというものではありません。

文化の違いからくる子育ての違いですので、どちらの方法でも構いません。どちらが間違っているとかではないです。

肌と肌が触れ合う日本的な育児と、欧米式のアイコンタクト育児を融合し、両方のいい効果を期待した育児をしていきましょう!


引用元:
抱っこをしない欧米式子育て「アイコンタクト」を重視するワケとは?(It Mama)