Q  お昼ご飯を食べたら、眠くてたまらないゾウ。

  ヨミドック  少し昼寝をするといいですよ。

  Q  よしガッツリ昼寝をして頭をすっきりさせよう。

  ヨ  ちょっと待ってください。昼寝は20分、30分程度がおすすめです。あまり長い時間寝ると、深い眠りに入って、起きてもしばらくは頭がぼんやりしたままになります。また、午後3時くらいまでに済ませましょう。夕方以降に長く昼寝をしすぎると、夜の寝付きが悪くなります。

  Q  そうなんだ。でも、ちゃんと30分で起きられるかな。

  ヨ  そういう時は昼寝の前にコーヒーを飲むと良いです。カフェインは飲んだ約30分後から効き始めるから、ちょうどいいんです。

  Q  そもそも、なんでお昼過ぎに眠くなるのかな。

  ヨ  朝に目が覚めて、活動を始めてから、だんだんと眠気はたまっていきます。ただ単純な右肩上がりではありません。午後1、2時に眠気のピークが来た後は、今度は眠気が弱まっていきます。これは、最も気温が高い時間帯の活動を控えて、体力の消耗を抑えようとする仕組みだと考えられています。

  Q  逆に夜はなかなか、眠れないんだ。

  ヨ  もしかしてスマートフォンいじってます?

  Q  面白いから、布団の中で見ちゃうんだよ。

  ヨ  スマートフォンなどが発するブルーライトが体内時計を狂わせると一般によく言われています。2年前のアメリカの研究で、タブレット端末の使用で体内時計が1時間半遅れたという結果が出ました。これは、かなりの長時間使用のケースなので普通の使い方ならそれほど問題はないでしょう。ただ、ゲームやメールのやりとりは脳を興奮させるので、寝付きを悪くします。

  Q  昼眠いのは、睡眠不足も関係していたのかも。

  ヨ  睡眠は健康の基本です。夜ぐっすり眠るためには、朝の光をきちんと浴びること、就寝の2時間前くらいにお風呂に入ること、4時間前以降にはカフェインを取らないこと――などが有効です。

 (竹井陽平/取材協力=内山真・日本大学教授、三島和夫・国立精神・神経医療研究センター精神生理研究部長)


引用元:
効果的な昼寝の仕方って? (読売新聞)