国際医療福祉大病院周産期センター(那須塩原市井口)は今月下旬、出産直後の母親と共に父親もサポートする産後ケアプログラムを始める。母親が病院に泊まってケアを受ける間、父親は子育て術や産後の母親の心身の変化などを学ぶ。ケアによって家族の絆を育んでもらうのも狙いで、同センターによると県内総合病院で父母一緒にケアする取り組みは初めてという。

 同センターによると、出産後、母体が回復するまでは産褥(さんじょく)期と呼ばれ、母親は心身ともに極限状態にある。一方、父親は子への接し方や母親の心身の変化に戸惑い、夫婦間に溝が生じるケースも見られるという。

 プログラムはこの産褥期の父母が対象。総合病院の強みを生かし、医師や助産師、心理士、理学療法士らが一体となってケアに当たる。新生児を継続保育室で預かり、母親がアロマケアや骨盤ストレッチなどを受けながら休息できる「熟睡プラン」、父親が米国の心理教育的プログラム「CARE(ケア)」で子育てを学び母親とのコミュニケーション術も身に付ける「しっかりアドバイスプラン」などで支援する。


引用元:
出産直後、父母同時の心身ケア 国福大病院が新プログラム(下野新聞)