麻酔で出産時の痛みを和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」で妊婦が死亡するなどの問題が相次いで発覚したことを受け、日本産婦人科医会が今夏にも、無痛分娩時の大量出血や合併症などに適切に対応できる体制を整えるよう提言を出すことが、関係者への取材で分かった。
大阪府などで、無痛分娩で出産した女性が死亡したり重い障害を負ったりする事故が相次いで判明。医会は毎年、主に医師向けに出産前後の安全確保について「母胎安全への提言」をまとめており、今年初めて無痛分娩を取り上げる。
提言では、無痛分娩は、陣痛促進剤を使うなど「通常とは異なる管理が求められる」として、麻酔薬の血液中の濃度が上昇して起こる合併症のほか、赤ちゃんを器具で引き出す処置や大量出血に対応できる体制を整えるよう実施施設に求める。
厚生労働省研究班の2008年の調査では、07年の無痛分娩の割合は全体の2・6%と推計。医会は「無痛分娩そのものが危険なわけではないが、実施には十分な体制が必要」として、安全確保のための指針を作る方針。
引用元:
無痛分娩 「安全体制を」 産科医会、初提言へ(毎日新聞)