わが子が急にご飯を食べなくなってしまうととても心配ですよね。

今までは何でもよく食べていたのに、もしかして病気かもしれない?と気になってしまいます。

今回は、元保育園園長の筆者がこれまでの保育園での経験を元に食事を食べなくなった時に考えられる原因と対処法をお伝えします。


食事を食べなくなる時に考えられる3つの原因

保育園でも、急にご飯をたべなくなることって、実はよくあることなのです。

そのような時に考えられるいくつかの原因をご紹介します。

●好き嫌いが始まった

全く好き嫌いが無かったのに、急に好き嫌いが始まるということが2歳児頃によくあります。

それは、味覚が正常に発達している証拠です。

無理やり食べさせようとすると吐いてしまうこともあるので気を付けましょう。

また、食べ飽きてしまい急に食べなくなるということもあります。

●食事以外の要因

乳幼児期は、大人のように悩みがあると食欲が落ちるということはほとんどありません。

しかし、“悩みに気付いてほしい”という思いから、わざとご飯を食べないということがあります。

保育園でも給食中に食べない子がいると、そっと寄り添い声をかけます。

お友だちとケンカしたなど打ち明け、仲直りできたら何事もなかったかのようにご飯を食べ始める、ということもあるのです。

食事を食べない以外にも、顔色が良くない熱っぽいなど何か他にも変わった症状がある場合には、病気の可能性もあります。その場合は一度病院へ行き、専門医の意見を聞くことをおすすめします。



「急に食べなくなってしまった子」へしてあげたい3つのコト

(1)過剰に反応しない

食事を食べないわが子を見て、心配になるのは当然です。

だからといって、ママが頑張って食べさせようとし過ぎると、子供も食事自体が嫌なものになってしまうかもしれません。

あまり気にしている様子は見せないようにしましょう。

(2)話を聞く

食事中、できるだけ子どもの話を聞いてあげましょう。

いくつも質問するのは厳禁です。

あれこれ聞いてしまうと、逆に嫌になってしまうので、子供が話したいことを聞いてあげることです。

(3)女優になる

お家ではあまり食べないのに、保育園では完食する子って多いのですが、それには保育士の“ある技”のたまものでもあります。

それは、“女優になること”です。

しっかり食べている子に「○○ちゃん、すごいねー!あと少しでお皿ピカピカよ!」と他の子に聞こえるよう大げさに話します。

するとあちこちのテーブルから、「先生見て!私もあとこれだけ!」「ぼくもピカピカだよ!」とよく食べる連鎖が始まるのです。

その時には必ず子ども一人ひとりの名前を呼んで、「〇〇ちゃん(くん)すごいね!ママにも伝えようね!」と声をかけてあげます。

子どもは褒められるのが大好きです。

特に人前で褒められると嬉しくなり、自信にもなります。

家庭でも家族の前で大げさに褒めてあげてみると効果的ですよ。



これから暑くなる季節、夏バテで食欲が低下する方も多いですが、育ち盛りの子どもだからこそ、しっかり食べて暑さを乗り切れる丈夫な身体を作りましょう。

引用元:
「急に食べなくなってしまった子」へママがしてあげたい3つのコト(It Mama)