産後もポジティブに美しく過ごしたい、そんな美意識の高い女性たちが妊娠中からチェックしているのが「産後院」での産後ケアだ。韓国や台湾ではすでにポピュラーだが、日本ではまだまだ施設そのものが少ないのが実情。そんな中、産後ケアの本場韓国からノウハウを輸入した、千葉県・船橋市の産後ケア専門宿泊施設「マミーキャンプ 東京ベイ」が注目されている。
「産後老け」を防ぐには、産後1カ月が勝負!

女性にとって出産は命をかけた一大事。妊娠中は“産むことがゴール”と思いがちだけれど、本当の試練は産後に待っている……と経験者ならば誰もが口をそろえていうだろう。

一夜にして生活がガラリと変わり、24時間体制の育児に追われながら、体調やホルモンバランスの変化とも戦わなければならない。まさに産後1カ月は、女の勝負どきなのだ。

「産後は、急激にホルモンのバランスが変化し乱れるため、家族や赤ちゃんの泣き声にイライラしたり落ち込んだり、精神的にも不安定になります。この時期に無理をすると、育児ノイローゼや産後の鬱、夫婦仲のこじれにもつながります。

また、産後の骨盤は大きく広がって歪んでいる状態。この骨盤が日常生活を送れるくらいまで安定するのに約1か月かかります。安定する前に歩き回ったり、起き上がっている体勢が長いと、腰痛や尿もれ、体型の崩れ、慢性疲労など様々な症状が出てくる可能性があります」(マミーキャンプ 松永久美子さん)


ハーブテントやエステ……至れり尽くせりの産後を。
そんな産後の女性の救世主として、いま日本でも利用者が増えているのが、産後ケア施設だ。千葉県・船橋市の「マミーキャンプ 東京ベイ」では、産院から直行での来院をおすすめしている。これは、産後まもない時期こそ、トラブルや悩み、不調が多くもっとも大変だから。産院から自宅に戻って、孤独と不安を感じながら悶々と育児をするのではなく、ポジティブな気分で安心して過ごしてほしいという思いがある。

部屋は「スイートルーム」「スーペリアルーム」「スタンダードルーム」の3タイプ。各室にシャワー、トイレ、TV、冷蔵庫などが備え付けられ、おむつやアメニティも常備。もちろん3食おやつと夜食付き。料金は、スタンダートプラン(6泊7日)で234,000円+税から。

注目したいのは、至れり尽くせりのサービスだ。よもぎ蒸しのハーブテントで体を温めたら、併設のリフレッシュカフェでハーブティを。エステやヘッドスパ、マッサージを受けることもでき、まるで高級ホテルに長期滞在しているような気分! 

ママがリフレッシュしている間は赤ちゃんを預かってくれるので、分娩で疲れた心身もしっかりと回復に専念できるのが魅力。ママがリラックスしているからこそ、赤ちゃんにもその幸せが伝わるのだ。
7割が経験する「母乳トラブル」にも対応。

これまた“産後あるある”だが、産前は想像もつかなかった大きな壁となるのが「母乳トラブル」。赤ちゃんへの授乳がうまくいかないことで、自分を責めたり、イライラしたり、自信をもてなくなったり、精神的にも辛い思いをする女性は少なくない。右も左もわからない新米ママには、プロの手助けは涙がでるほどありがたい。

「24時間体制で手厚く授乳サポートができるのは、当施設の強み。授乳拒否や哺乳瓶拒否の赤ちゃんも増えています。赤ちゃんのためにもお母さん自身のためにも、正しい授乳をスタートさせるベストな時期が新生児期なのです」(松永さん)

授乳以外にも、泣きやまない赤ちゃんへの対処法や、抱っこの仕方、おくるみの使用法……。プロならではのコツを教えてもらえることも強みになる。「お母さん辛かったね、大変だったね」と優しい言葉がけをしてもらったことで、心から救われた女性たちも多い。


日本初。会陰ケアのためのオイルに注目。
マミーキャンプでは、産前から産後までケアするコスメ「Brin de Vieママズケア シリーズ」も展開中。妊娠中の妊娠線ケアはもちろん、産前・産後それぞれ専用の会陰用オイルまでが揃う。

(写真左から)「ママズケア スムージングオイル」(30ml ¥4,500+税)は妊娠28週から使う、会陰のための保湿&マッサージオイル。産後は乳首を柔らかくするオイルとしても使用可能。「ママズケア ストレッチケアクリーム」(130g ¥4,200+税)は妊娠初期からのストレッチマーク対策に。「ママズケア アフターオイル」(30ml ¥4,500+税)は産後にダメージを受けた会陰まわりの肌をいたわるオイル。赤ちゃんの爪でできた引っ掻き傷にも使える。「ママズケア ファーミングクリーム」(100g ¥4,000+税)はデトックス効果のある植物で、疲れた脚を引き締めながら、ブライトニングや保湿も同時に叶えるマッサージクリーム。妊娠後期のむくみケアには欠かせない一品。

いずれもほぼ厳選された植物成分だけでつくられているので、肌も心もデリケートな時期にも安心。
「産後は辛くて当たり前」はもう古い!
マミーキャンプはどのような女性たちが利用しているのだろう。そのキーワードは、核家族化や高齢出産といった、現代社会ならではの事情がある。

「里帰りができない方、家族からのサポートが難しい方、ご自身の体調に不安がある方などが多く利用しています。

現在の日本は、出産までは国も社会もサポートしてくれますが、産後は手薄なのが現状です。産後は大変だしツライ……というネガティブな思いではなく、出産という大きな喜びを心の底から感じられるようになるのが理想。そこで、産後や育児に伴う不安を解消し、母親の社会復帰を応援する場所があったらと思い、マミーキャンプを開設しました。

ノウハウは韓国の『産後調理院』から。核家族化などで家族によるフルサポートが難しくなり、20年ほど前からこうした施設が増えてきました。小規模な産後宿泊施設から、エステやフォトスタジオなどの設備のある高級産後院など、現在では700以上の産後ケア施設があり、利用するのが当たり前の文化になっています」(松永さん)

出産後をリラックスして過ごすことは、家族のためにも、健康のためにもいいことばかり。産後ケア施設で、ママになっても最前線の美しさをキープしよう。





引用元:
極上の産後ケアで、あなたはもっと綺麗になる。(VOGUE JAPAN)