日本の幼児の足と靴を計測したら、約3割が自分の足より小さい靴を履いていた――。オーストリアで子どもの足と靴に携わる研究者チームが来日し、計測調査の結果を発表しました。合わない靴は、変形など足のトラブルの一因にもなりかねません。

■子ども620人調査

 調査をしたのは、「知っておきたいヨーロッパ流 子どもの足と靴の知識」(ななみ書房)の著者で、スポーツ科学者のヴィーラント・キンツ博士ら。オーストリア政府の委託で子どもの足と靴を調査したほか、ドイツやスイス、オランダなど欧州各国で約1万人の足を測定してきた。今回は、日本で著書を出版したこともあり実現した。

 キンツ博士らは5月、東京と長野の保育所や幼稚園9カ所の園児(3〜6歳児)620人を測定。その結果、靴の長さが足の実測値より短い靴だった割合は、外履きで21・3%、内履きでは28・3%だった。中には1・9センチ小さい靴を履いていた例もあった。

 メーカーや靴により同じサイズ表記でもばらつきがあったと指摘。キンツ博士は、「子どもの足は柔軟で神経も未発達。子ども自身がサイズ感を訴えることは難しい」と話す。欧州調査でも、大部分の子どもが正しいサイズの靴を認識できなかったという。

 同行した整形外科のクリスティアン・クライン医師は「小さい靴は外反母趾(ぼし)など親指の変形の一因になり得ることが、欧州での調査で分かっている」と注意を促す。

 足は歩行時、負荷がかかることで伸びる。キンツ博士らは伸びを考慮し、子どもの場合は実寸より少なくとも12ミリ長い靴を「適正」とし、その基準では、外履き72・1%、内履き81・6%が小さく、欧州とほぼ同様の結果だったという。


引用元:
子どもの靴、足に合ってる?(朝日新聞)