「”褒めて育てよ”とよく耳にする」「子どもと友達のような親子でいたい」そんな理由で叱れない親が増えているように思います。

そこで『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者であり教育専門家の立石美津子が “子どもを叱らないで育てると将来、どんな影響が出るのか”についてお話します。





叱ることが出来ない理由3つ
(1)「友達のような親子になりたい」と思っているから

これは男児と母親の間よりも、女児と母親の関係で起こりがちですね。ママ自身が「子どもとは何でも話し合える間柄になりたい」「嫌われたくない」の気持ちがあり、子どもが悪いことをしても親の威厳をもって毅然としてしつけられないケースです。

親の呼び名も「お母さん・ママ」ではなく「ともみ〜」「ゆかちゃん〜」など親の下の名前で子どもが呼んでいることもあります。

しかし!

子どもを叱らないわけにはいかない場面が子育てでは多々起こります。でも、子どもにしてみれば、あだ名で呼び合っている友達のような人から叱責を受けると理不尽に感じ、注意を受け入れがたくなります……。

更に、親自身も仮に子どもが親に向かって「バカ、死ね、うざい」などの酷い言葉を言ってきたときも、「親に向かってなんて言葉を使うの!」と厳しくしつけることをためらってしまいます。

こうなると物事の良し悪しを学ぶ事も出来なくなりますし、親以外の大人に接するときも“年長者を敬わなくてはならない”という心が育っていないので、正しい敬語を使えなかったり、ため口をきいたり、馴れ馴れしい態度をとってしまうことにもつながっていくかもしれません。

(2)「褒めて育てよう」と思っているから




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「褒めて育てよう」の情報が横行しているせいか、これを字面通り受け取って何をしても子どもを叱らず、また褒めるときも、大して褒められるようなことをしているわけではないのに「偉いね、凄いね、いい子ね」とやたら根拠のない褒め言葉を連発するケースです。

子どもも次第にそれが心から出た褒め言葉でなく、社交辞令的なものであることを知ると褒められてもちっとも嬉しくなくなります。

内容を伴わない褒め言葉をかけられることは子どもにとっては”自分のことをきちんと観察していない”ことになるからです。

例えば、昨日までは食べた食器を自分でキッチンまで下げていなかったのに、今日は自らそれをしている、僅かであれこんな成長があれば、それをすかさず見つけて確実に本人が努力していることを言葉に出して認めましょう。

これは「あなたの行動をいつも見ていますよ」の愛情表現になるので子どもは嬉しいのです。

(3)“叱る”と“怒る”がゴチャ混ぜになっているから

叱ることと怒ることを混同してしまって、叱れないケース。怒ってはダメですが、叱るのはよいことです。

そもそも、“怒る”と“叱る”の違いってなんでしょう?

筆者は次のように思います。

怒る・・・感情をぶちまけて相手を動かそうとすること、要は八つ当たり。自分の腹の虫をおさめるために、相手がどんな不愉快な思いをしようと関係がない。

叱る・・・相手のためを思って、より良い方向へ導こうとすること。そして相手が反省するように教え諭すこと。

明確な違いは、“誰のためか”ということです。だから、子どものために叱っていいのです。

子どもを人としてしっかり育てて行くために親として、叱ることも忘れずに。


引用元:
【今どきママ育児】増えている!?「子どもを叱れない親」とその理由(エキサイトニュース)