断乳に関する情報はたくさんありますよね。
それだけママたちが悩んでいる、という証拠なのかもしれません。
最近では「無理に断乳する必要はない」という考え方が主流になってきてはいるものの、それでも子どもが大きくなると、授乳室に連れて行くことに後ろめたさを感じるママも多いのではないでしょうか?
「まだ飲んでるの?」という周囲の冷ややかな視線が、どうしても気になってしまうんですよね。
また職場復帰するママは、「仕事に戻る前になんとか断乳を……」と焦る傾向にあると思います。
今回はそんな悩める断乳について、授乳服専門店のパイオニア、「赤ちゃんを待たせず1秒でサッと授乳できる”授乳服”」を展開する『モーハウス』代表であり、お産や母乳育児について詳しい光畑由佳さんの記事を参考に、考えてみたいと思います。
世界の平均卒乳年齢は4.2歳!
日本では離乳食が進んでくる1歳頃から「断乳いつにしようかな〜」と考え始めるママが多いと思います。周りの友達から「うちは断乳したよ」と聞けば、ちょっと焦りを感じることも。
しかしなんと、世界の平均卒乳年齢は4.2歳なのです! ユニセフでも2歳またはそれ以上まで母乳で育てることを推奨しています。
世界的に見ると、どうやら全く焦る必要はなさそうです。
職場復帰を理由に断乳すると逆効果!?
職場復帰をきっかけに、断乳を決意するママは多いですよね。
日中は授乳できませんし、仕事が終わりご飯を食べさせ、さらにおっぱいまで……と考えると、なんだかやることが多くバタバタしそうで、断乳したくなる気持ちはよくわかります。
しかし光畑さんは「おっぱいと仕事は両立できる!」といいます。むしろおっぱいを続けたほうが仕事をするママにとって楽なことが多いそうなのです。
復職後、子どもはママと離れた集団生活でストレスがいっぱい。保育園に慣れるまで、よく熱を出すと聞いたことがあるかもしれませんが、これはストレスに起因することも大いにあるそうです。
子どもの体調不良は、復帰したばかりで早速仕事を休まなければならないママにとっても、肉体的・精神的にダメージが大きいですよね。
そんなとき役立つ魔法が”おっぱい”なのです。
おっぱいは子どもの深い安心に繋がりストレスを軽減します。また母乳に含まれるホルモンには、ママの気持ちをリラックスさせる効果もあるそう。
子どもとのスキンシップ、子どもの心の安定、ママの休息。これら全部が”おっぱい”で叶えられるのです。
「日中おっぱいが張ってしまい辛いのでは?」と思うかもしれませんが、人の身体は本当によくできていて、しばらくリズムを慣らせば、子どもと一緒にいる朝晩や週末だけおっぱいが出る”変則授乳”が可能になります。
無理に断乳しお互いに辛い思いをするようなら、職場復帰した後もしばらく授乳を続けた方が、確かに楽なことが多いかもしれませんね。
断乳のメリット・デメリット
ママが断乳を考えるとき、メリットばかりに目がいきがちですが、デメリットもあります。
たとえば、断乳すれば外出先で授乳室を探さなくてすみますが、ぐずった時の対処法を別に考える必要がありますね。
また、授乳中は食べてもあまり太りません。筆者などは断乳した途端、新陳代謝が下がり太りました……。
食事内容も添加物も気にしなくなり、健康にもいいことなし。子どものためを思えばできることも、自分のためにはできなかったりするのですよね。
断乳すると夜中ぐっすり寝てくれるお子さんも多いようで、これはメリット。しかし添い乳で寝ていた場合、今度は寝かしつけに苦労することになりデメリット。
片方だけではなく両方を考えて、ママと子どもが1番やりやすいタイミングを見計らうのがよさそうです。
いかがでしたか?
断乳には決まったルールがありません。「誰がこうだ、ああだ」という話が気になってしまいますが、他人とは比較できない、ママと子ども2人だけの事項なのです。
焦る必要もないし、断乳できるならすればいい。大切なのはママの気持ちに正直になって、2人が1番楽な方法やタイミングで、息を合わせて行うことのようですね
引用元:
世界平均なんと4歳!職場復帰時に「断乳しなくてもいい」理由(It Mama)