出産の痛みを麻酔で和らげる無痛 分娩(ぶんべん) をした妊産婦の死亡例が相次ぎ判明し、厚生労働省は、産科麻酔の安全対策について、同省研究班で検討する方針を固めた。

 これを受け、日本産婦人科医会は31日の会合で、近く行う実態調査の結果を7月をめどにとりまとめ、研究班の分析に生かすことを決めた。研究班は今夏にも検討に入り、今年度内に具体策をまとめる。

 無痛分娩は近年、日本でも人気が高まっているとされるが、実施件数など実態は把握されておらず、どこでも安全体制が十分なのかどうかは不明だ。そこで、同医会は全国約2400医療機関を対象に実態調査のためのアンケートを行う。

 研究班は、同医会や関連学会の産科医や麻酔科医を中心に構成。アンケートをもとに、過去3年間の実施件数、人員体制、昨年1年間に起きた重大事故の状況を分析。大量出血や麻酔薬による中毒症状、心停止といった母子の重い合併症がどのくらい起きているのかなどを検証する。

 また、同医会は、死亡例があった大阪府と兵庫県の2医療機関に加え、京都府内の産婦人科診療所で昨年、帝王切開のため同じ方法の麻酔を受けた妊婦が、母子ともに寝たきりの重い障害を負った事例についても調査を始めた。



引用元:
麻酔使った「無痛分娩」...産科医会調査を活用し、厚労省が年度内に安全策〔読売新聞〕