鼓膜とは、外耳の終わりの部分を覆っている膜のことです。もう少し簡単に言ってしまうと“耳の穴の奥で張っている膜”です。

人間に音が伝わるメカニズムとしては、空気の振動を外耳から鼓膜へ伝え、鼓膜からさらに頭の内部、鼓室へと振動を伝えて、最終的に内耳という頭蓋骨の中にある変換装置で空気の振動を“音”に変えます(※1)。

人の鼓膜が破れてしまった場合、一体どのようになってしまうのでしょうか。今回はその典型的な症状や原因をお伝えします。



耳の鼓膜が破れるとどうなる?

鼓膜が破れることを一般的に“鼓膜穿孔(こまくせんこう)”と言います。

実は鼓膜が破けてしまっても「全く音が聞こえない」ということはあまりありません。

振動が内耳まで到達すれば音として変換されるわけですから、音自体は確認できます。ただし振動を内耳までしっかりと届けることは出来ないために変換が上手くできなくなってしまい、いわゆる“聞こえにくい”、“雑音に聞こえる”という状態となってしまいます。



鼓膜穿孔(こまくせんこう)が起こる原因は?

鼓膜穿孔が起きてしまう原因として、1〜5歳の幼児で最も多いのは中耳炎によるものです。またその他には偶然の平手打ちや飛行機による急激な圧力の変化、外耳からの事故などが挙げられます(※2)。

こうした何かしらの要因によって鼓膜が破けてしまうと、非常に強い痛みを生じます。また中耳炎の場合であれば破けていなくても炎症が起きているので、痛みは生じます。



破れてしまった鼓膜は治る?

もし鼓膜が破けてしまったとしても通常は一週間から10日前後で自然に治りますが、衝撃が強かった場合には自然治癒しない場合もあります。その際、2ヶ月間観察して治癒していない場合には手術を行い、鼓膜の形成を行います。また痛みに関してはどうしても出てきてしまいますので、痛み止めの薬を出してもらう必要性があります(※2)。

前述したように鼓膜が破けると強い痛みが生じるため、幼児の場合であればほとんど泣き出してしまいます。お子さんが聞こえづらいようなしぐさをし、さらに痛みを訴えているようであれば鼓膜が破けてしまっている可能性も否定できませんので、早急に耳鼻科へ受診するようにしましょう。



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引用元:
【医学博士に聞いた】「子どもの耳の鼓膜が破れた時」どうしたらいい?(It Mama)