桐生市は、出産した母親の十人に一人ほどが経験するとされる「産後うつ」の予防や育児不安を減らすため、産後二週間程度の母親の無料検診と、母乳外来の助成を六月から始める。いずれも県内で初めて。 (原田晋也)


 産後うつは、出産後の心身の変化や育児への不安が原因で発症するうつ病。これまでの行政による産後の母親への支援は産後一カ月検診などが広く行われていたが、産後うつは産後二週目に発症のリスクが高く、より早い段階でのケアの必要性を専門家から指摘されていた。


 無料検診は六月一日以降に出産し、市内に住む産後二週間程度の母親が対象。市内の協力医療機関が母親の産後の回復状況や精神状態を確認し、必要な場合は市へ連絡して専門職員らによる支援を始める。


 市が指定した内容の検診であれば、市外の医療機関での受診でも本人が立て替えた上で後から市が費用を支払う。


 母乳外来の助成は市内在住の産後三カ月以内の母親が対象。母親が産院などで受けた乳房マッサージなどの母乳育児指導に対して、一回数千円の自己負担分のうち千円を五回を上限に助成する。育児不安の大きな要因の一つである母乳育児の指導を受けやすくする狙い。 




引用元:
うつ予防へ産後2週間無料検診 桐生市、母乳外来の助成も(東京新聞)