見知らぬ場所に行くとママから離れない。初めて会う人の前では顔を隠す。街角で手を振る“着ぐるみ”に怯える。お友達と玩具を取り合えばスグに泣く。音や光や匂いに敏感。外では「いい子」に見られることがあっても、家族の前ではグズグズ癇癪。

そんなわが子を前に、「こんなに敏感で、この子はこれからやっていけるんだろうか」思わずそうため息をついてしまうママもいるかもしれません。

この記事では、17年間幼児から大学生までを指導し、また敏感っ子を持つ親の1人でもある筆者が、“ひと一倍敏感な子”への適切な対応についてご紹介します!

「ひと一倍の敏感さ」は5人に1人にみられる生まれつきの性質?

心理学者のエレイン・アーロン氏は、冒頭のような敏感さを持つ子どもを“ハイリーセンシティブチャイルド(ひと一倍敏感な子)”と呼びます。

そして、15〜20%の子どもにみられる“生まれつきの性質”としています。(*1 )

生後数ヶ月の時点で、周りからの刺激に敏感に反応する高反応と、鈍感に反応する低反応な赤ちゃんといった違いがあらわれ、高反応な赤ちゃんほど、年を経るにつれ、内気、シャイ、引きこもりがちとなり、低反応であるほど、“社交的”で“大胆”となる傾向にあるというのです。(*2 )

それでも多くの研究者が一致するのが、たとえ生まれつき高反応な赤ちゃんであっても、周りの大人の接し方によって、ひきこもることもなく、適度に社交的で大胆に成長するということ。

ひと一倍敏感な子にとって、周りの大人がどう接するかは、とても大切なのですね。では、どのように接するのが、最も適切なのでしょうか?



「ひと一倍敏感な子」へのNG対応2つ

出典:https://www.shutterstock.com/

例えば、砂場で遊ぶお友達の輪に入るのをためらい、ママにくっついている場合。

●引きこもりを助長するNG対応1:強制する

「みんな楽しそうに遊んでるじゃない。何やってるの、早く行きなさい!」と手をふりほどき、無理に輪の中に押し込む

●引きこもりを助長するNG対応2:守り過ぎる

「いいのよ、ママとずっと一緒にいれば。遊びたくなったらママが『入れて』っていってあげるからね」と子どもが自ら体験する機会を与えない。



焦っちゃダメ!徐々に慣らしてあげて

少し時間をかけて場に慣らし、より自然に、自ら輪に入ることのできる気持ちや状態を整えていきます。そうして、「初めは恐かったけど、大丈夫なんだな」という体験を積み重ねていきます。

例えば、まずは「あ、お友達の○○ちゃん、砂山にトンネル掘り出したね。向こう側に通じるのかな」と一緒に観察することを楽しみます。

次に、「トンネルが通じるか見てみようか」と何気なく近くへ行き、「この砂サラサラしてるね」などと話しながら、そばで自分たちも砂を触ったりとしている内に、自然と子供同士で遊び始めることもあるかもしれません。



小児精神科医のダン・シーゲル氏は、以上のように、敏感な子に対し周りより時間をかけ、徐々に自らが前へと踏み出す気持ちや状況を整えるといった対応を続けるのなら、「その子がティーンになる頃には、シャイさや内気さはそれほどみられず、将来は、人前に立つ仕事でもロックスターでも何にでもなれますよ」と太鼓判を押しています。(*3 )

「敏感さ」とは感受性が豊かなこと。多くの人が気に留めないことまでも、強烈に感じるその子のユニークな感性を大切に、健やかな成長をサポートしてあげたいですね。

引用元:
絶対にやめて!恐がりで泣き虫な「敏感っ子」へのNG対応(It Mama)