松坂屋名古屋店が20日から、子どもの健やかな成長を願う七五三を結婚披露宴並みに演出して盛り上げる企画商品を売り出した。少子化が進む折、七五三を「子どもの晴れ舞台」と位置づけて、親族を巻き込んだ商戦にするねらいだ。

 この日はヒルトン名古屋(名古屋市)で「七五三模擬披露宴」を開催。ドレスを着た娘役のモデルが「勉強や習い事を頑張って、おうちではママのお手伝いもしたい」と両親役に手紙を読み、花束を手渡した。会食も楽しんだ。会場では七五三の着物を購入した家族12組が見学した。名古屋市の田畑京子さん(38)は「今しか見られない晴れ姿。祝い事で親戚が集まれるのは良い機会」と話した。

 松坂屋は結婚衣装や引き出物を手がけてきたが、婚礼の簡素化などで需要が減りつつある。そこで、関東の一部で催されている七五三披露宴に注目し、派手好きとされる名古屋で売り込みを目指すことになった。衣装購入費や記念写真、食事代、会場費が入って10人参加で税込み75万3千円から。追加料金を払えば、子の成長を振り返るビデオ放映や「お色直し」もできる。(高橋諒子)


引用元:
名古屋なら、七五三も盛大に 結婚披露宴並みの企画登場 (朝日新聞)