◇農業・自然体験など 「気軽に参加して」

 大津市の市民活動センターは6月から、乳幼児らの母親向けに「ママの市民活動体験講座」を始める。自然体験や子育て支援を展開する団体の取り組みに触れ、市民活動や地域づくりへの関心を高めてもらう。(生田ちひろ)

 ◇大津のセンター、来月から講座

 育児を通じて地域や暮らしへの関心が高まった母親たちに、様々な分野で活動する団体が身近にあることを知ってもらおうと、初めて企画した。

 参加しやすいよう▽1日だけで遊びが主の「よちよち」(7、8月の午前中、1回2000円)▽4時間ずつ3日間、本格的に体験する「てくてく」(7〜11月で各団体と日程調整、1団体3000円)▽事前交流会などの「キックオフ」の3種類がある。

 「よちよち」では、比良で農業・自然体験(7月21日、弁当付き)のほか、瀬田で自然・火おこし体験とバウムクーヘン作り(8月で日程未定)――を予定。市民活動ではないものの、竜王町の古株牧場でのチーズ作り(7月14日)もある。

 「てくてく」では、環境学習や赤シソ収穫などを行う「比良里山クラブ」、子どもの居場所づくりなどを展開し、体験では積み木や紙を使って遊ぶ「あめんど」、在日コリアンらと伝統料理や踊りを学ぶ「ホスの会」が協力。手作り市や野外寺子屋を開く「オーガニックマーケットしが実行委員会」、障害者たちで演劇活動などを行う「まちかどプロジェクト(まちプロ)」、須恵器や古代米づくりを楽しむ「瀬田東文化振興会」の活動も選べる。

 「キックオフ」(いずれも午前10時半〜正午)では、乳幼児や保護者の集いの場を運営する「子育てネットワーク志賀うりぼう」の他谷恵津子代表を招いた交流会(6月17日、1000円)、「まちプロ」と商店街を車いすで巡ってバリアフリーについて考える町歩き(同30日、1000円)、「てくてく」の各団体との交流会(7月7日、無料)を計画している。

 3種類とも複数団体の選択または単発での参加が可能で、同センターは「市民活動は遠い存在ではなく、日頃の意識をより生かせる場。気軽に参加してほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは同センター(077・527・8661)へ。


引用元:
ママおいで 市民活動の輪 滋賀  (読売新聞)