出産が初めてのママは、予定日が近づくと陣痛はいつ始まるんだろう、と毎日ドキドキしながら過すものです。

そして、出産予定日が過ぎると、今度はいつ生まれてくるの?と心配になってきます。初めてのことだから、何も分からなくて当然ですよね。

そんなママたちのために、今回は前駆陣痛とは?から始まり、出産予定日を過ぎる原因やリスク、また病院での対応について、医師に詳しく解説していただきました。

出産の場合、陣痛がはじまるのは何周目から?
妊娠、出産には様々な経過があり、早産になってしまう場合などはもっと早くに陣痛が起こることもありますが、陣痛の中でも「前駆陣痛」と呼ばれる不規則なお腹の痛みは、妊娠36週から40週目頃に起こることが多いようです。

この前駆陣痛には、まったく気づかない妊婦さんも多くいらっしゃいます。

典型的な経過としては、この前駆陣痛を経験してから、2週間から1カ月くらいで実際の出産につながる陣痛、本陣痛が起こるといわれますが、実際にはこちらも個人差があり、前駆陣痛と本陣痛の間にほとんど時間がなく、すぐに出産につながる方もいます。

出産予定日を過ぎても問題はない?
出産予定日は、妊娠前最後の生理を0週0日として、そこから280日後である40週0日を出産予定日として設定されます。

いわゆるちょうどよいタイミングでの出産、正期産は妊娠37週0日から41週6日の間とされますので、出産予定日を何日か過ぎても、それが41週6日までの間なら何ら問題はありません。

出産予定日を過ぎても陣痛がこない場合の原因
赤ちゃん
■ 子宮内の居心地が良い
胎盤から十分な酸素や栄養が供給され、特に体外に出る必要性がないことが原因の1つとして考えられます。

■ 個人差
赤ちゃんによっても陣痛が起きるタイミングは異なり、特に大きな理由がなくても遅れる場合はあります。

妊婦
■ 子宮口の硬さ
子宮口がかたく締まっていると赤ちゃんがなかなか出てこられません。■ 運動不足
お腹が重く、身体を動かす機会が少なかったり、体力的に弱っていたりする場合も、出産につながる陣痛が起きにくいことがあると考えられています。体質的なものも関係していることがあります。

出産予定日を過ぎた場合の危険なリスク
妊娠42週0日、つまり出産予定日を2週間以上過ぎる出産は過期産と呼ばれ、胎盤の機能が落ちてきます。

その結果、赤ちゃんに十分な栄養や酸素が送れなくなり、赤ちゃんがやせてしまったり、苦しくて胎便をしてしまったり、また胎盤が子宮からはがれやすくなってしまう、といったケースが発生して、対応が必要になることが多くみられます。

ただ、出産全体でみると過期産になる確率は決して高くないといわれています。

出産予定日を過ぎた時に病院で行われる治療法
41週6日までは赤ちゃんと母体の状態をNSTなどでよく確認しながら経過を見ることが多いですが、42週以降になると、人工的に陣痛促進剤などを用いて出産を起こすことが多くなります。

この時期になると、正期産の場合よりは帝王切開になる可能性も高くなることが知られていますよ。

出産予定日過ぎた時の過ごし方
出産予定日が近づいてくると、妊娠中の重いお腹を抱えての疲れも手伝って、何かと不安になりやすいものですが、診察をしっかり受けて、医師の指示に従い、お産の準備を確認して、できるだけゆったりした気持ちで過ごしたいですね。

軽いウォーキングなどの運動を医師から勧められた場合は、そういったことをしてみるのもよいでしょう。

最後に医師から一言
出産予定日当日に生まれる赤ちゃんは、全体の1割以下といわれていて、こちらの方がむしろ珍しいケースといえるでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

引用元:
出産予定日を過ぎても陣痛がこない…気になる4つの原因とは?(ウーマンエキサイト)