妊娠している女性が、働く上で特につらいと感じるのは電車通勤です。朝の混雑している電車に乗るのはとても過酷ですよね。そこで吐き気や倦怠感が出やすい、つわりの時期に知っておきたい電車通勤の対策をご紹介します。
電車通勤を快適に過ごす対策8つ
妊娠しているときには体の中でさまざまな変化が起きており、体調は不安定になりがち。おなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼさないよう、無理をしないようにしましょう。
妊娠初期には吐き気や嘔吐、眠気、頭重、だるさといったつわりの症状があらわれます。気分が悪くなったり、においに敏感になったりと体調は変化しがち。今回は、電車通勤を快適に過ごす対策をご紹介します。ただし、つわりの症状が重い場合には無理をせずに体を休ませましょう。
マスクをする
多くの人が乗る電車は、密室空間にいろんなにおいが充満しています。においに敏感になっているつわり中の女性にはつらい環境ですよね。鼻と口をすっぽりと覆うマスクをつけて、においを和らげましょう。妊娠中には風邪などの病気にも注意しなければならないので、感染症を防ぐためにも役立ちます。
アロマの香りをかぐ
アロマオイルには、たくさんの香りの種類があり、リラックスやリフレッシュ効果があります。お気に入りの精油をハンカチやハンドタオルに1滴たらして、バッグに入れておきましょう。電車に乗っていて気分が悪くなりそうなときや気持ちを落ち着かせたいときなどに口と鼻にあてて軽く吸い込むと効果的です。
特におすすめなのが、スッキリとした香りが特徴のペパーミントです。ほかにも、さっぱりとした香りのレモンや、頭がクリアになるローズマリーなどもつわりの症状が気になるときに適しているといわれています。ただし妊娠中に避けたほうがいいアロマオイルもあるので、使用する際には専門家や医師に必ず確認をしてください。
ツボを刺激する
吐き気を一時的におさえたいときに知っておきたいツボがあります。手首の内側(手のひら側)からひじに向かって指3本分ほど下にある「内関(ないかん)」というツボです。乗り物酔い対策として有名なツボで、吐き気をおさえる効果が期待できるとされています。
この内関を少し強めに6〜8秒ほど押してみましょう。7回ほど刺激すると吐き気がおさまるかもしれません。このツボを刺激する突起のついた乗り物酔い用のリストバンドも市販されています。
ガムやキャンディを持ち歩く
おなかがすくと、つわりの症状が強くなる人が多いでしょう。なにかを口にすると落ち着くので、電車内でも手軽に口に入れられるものを持ち歩いておきましょう。サッと口にできる、ガムやキャンディなどはおすすめです。メンソール系のさっぱりした味のものを選ぶといいかもしれませんね。
マタニティマークを付ける
妊娠初期の頃は、周囲の人は妊娠しているとわかりません。まだ安定期にはいっていない時期なので混雑や揺れの激しい車内では注意を要する場面も多いものです。マタニティマークをつけることに賛否はありますが、状況によっては、おなかの中の赤ちゃんを守るためにも利用しましょう。当然のことですが、もし席を譲ってもらったら、感謝の気持ちをていねいに伝えることを忘れないでくださいね。
女性優先車両に乗る
満員電車では他人と密着するため、通常よりもにおいが気になってしまいます。においに敏感になっている時期には、女性優先車両を利用するのもひとつの手です。女性優先車両のほうが少しすいている可能性もありますし、女性だけの空間にいるだけで安心感を得られるかもしれません。
睡眠はたっぷりと
つわりの時期には体調が悪くなりやすいので、夜は早めに寝てしっかりと休みましょう。寝不足の状態で通勤をすると、つらさが倍増してしまいます。妊娠中に働いていると心身共に疲労がたまりやすいので、睡眠時間は意識して確保してください。質のよい睡眠をとるためにも、寝る前にリラックスした時間を過ごすことも大切です。
気分が悪くなったら
電車に乗っているときに気分が悪くなってしまったら、我慢をしないで途中の駅で降りましょう。体調が回復するまで、ホームのベンチでゆっくりと休みます。仕事に遅刻しそうであれば、早めに連絡をして上司に事情を説明すれば大丈夫です。また、吐き気や嘔吐が起こったときのためにビニール袋を持ち歩いておくと、安心感が得られるのでおすすめです。ハンドタオルなどもバッグに入れておきましょう。
通勤ラッシュを避ける
妊娠中、満員電車の狭い空間に妊婦さんが乗ると危険なことも多いでしょう。妊娠している間は、可能であれば少し早めの時間に乗ったり、時間差出勤をしたりと通勤ラッシュを避ける工夫をするのも大切です。
職場に申請する
法律では、事業主は妊娠中の女性労働者に対してさまざまな配慮をしなければならないと決められています。そのうちのひとつが、通勤時間の変更や通勤に関する負担の軽減です。直属の上司に妊娠の報告をする際には、通勤についても相談しておきましょう。
通勤時間を変更したいと申し出るときのために、医師や助産師に「母子健康管理指導事項連絡カード」を記入してもらうとよいでしょう。このカードを職場に提出すれば、通勤を緩和するための措置をとってもらえます。無理をせずに早めに相談しましょう。
通勤時間の調整法
具体的に、どのように通勤時間を調整したらいいのか考えてみましょう。まずは、通勤ラッシュの時間を避けるのが一番です。つわりの症状がなかったとしても、無理な姿勢になったりおなかを押されたりする可能性の高い満員電車は妊婦さんには危険です。転倒するおそれもあるでしょう。
会社の始業時間を30分〜60分ほどずらしてもらうだけでも、電車内の混雑状況がかなり緩和するはずです。同様に帰宅時間も混雑しがちな時間帯があるので、利用する電車の混雑状況を調べてみましょう。また多少乗り換えが増えたりしても、混雑の少ない経路を選ぶようおすすめします。会社によってはフレックス制度を利用できるところもあるので、確認してみましょう。
つわりがひどいときには無理をしない
通勤時のつわり対策をご紹介しましたが、決して無理や我慢はしないでください。つわりが起こる理由は明らかになっていませんが、妊娠にともなう自然な現象です。体調が悪くなったら思いきって休むと、わりきることも大切です。
つわりには個人差がある
妊娠6週目くらいからつわりの症状が出始め、妊娠12週目くらいに自然に治まるのが一般的です。しかし、つわりの症状には個人差があります。食欲が少しなくなる程度という人もいれば、吐いてしまう人など症状のあらわれ方は人によって異なります。
また、つわりの症状が常にあるわけではなく精神的な状態や環境などに大きく影響されるのも特徴といえるでしょう。特にこもった空気やにおい、騒音、緊張状態などによってつわりの症状が強くなる人が多いようです。電車内はつわりを引き起こす条件が数多くそろっているので、通勤中に気分が悪くなるのは当然といっても過言ではないでしょう。
重症化する前に受診を
妊娠するとほとんどの女性につわりが起こるので基本的には心配する必要はありませんが、症状が重い場合には「重症妊娠悪阻」になっている可能性があるので注意してください。例えば、嘔吐や強い吐き気をくり返す、1週間のうちに体重が2kgほど減った、脱水症状がみられる、発熱をともなう、意識が薄れるなどの症状がある場合には重症妊娠悪阻のおそれがあるので早急に産婦人科を受診してください。少しでも不安なことがあったら医師に相談しましょう。
まとめ
妊娠中に仕事を続けるのは大変なことです。「思うように働けない」「みんなに迷惑をかける」といった思いから無理をしてしまうかもしれません。しかし、医師や上司と相談をしながら最適な方法を考えていきましょう。ひとりで抱え込まないで、周囲の人に頼るのも忘れないでくださいね。くれぐれも無理はしないようにしましょう。
引用元:
妊娠中、つわりで電車通勤が辛い時の対策8つ(日刊アメーバニュース )