安定期の終わりとなる妊娠7ヶ月。この時期、ママや赤ちゃんの身体はどのように変化していくのでしょうか?今回は、この時期に起こりうる不調の対処法なども含め、妊娠7ヶ月目についてまとめました。
この記事の監修ドクター
藤東クリニック 藤東淳也先生
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妊娠7ヶ月はどんな時期?
妊娠7ヶ月頃には、赤ちゃんもかなりたくましく成長しています。そうなると、ママの身体への負担も増え、日常生活の中でさまざまな不調が起こるようになってきます。まずは、妊娠7ヶ月目のママの身体の状態について説明します。
息苦しさが気になることも
妊娠7ヶ月に入ると、赤ちゃんが成長するスピードも上がってきます。それに合わせてお腹も大きくなっていき、大きくなった子宮が心臓や横隔膜を圧迫するようになります。さらに、赤ちゃんにたくさんの栄養や酸素を送らなければならないので血液量が増え、その分心臓への負担が大きくなります。
このことから、少しのことでも心拍数が上がりやすくなり、息苦しさを感じるようになります。この時期に動悸や息切れなどの症状が見られるようになったら、無理をせず横になって休みましょう。出産に向けた体力作りのために運動を習慣にしている人も、きついと感じた時にはすぐに運動を中止して休むことを優先しましょう。
陣痛のような痛みも
この時期は、お腹が張りやすくなり腹痛を感じることが多くなります。こういったお腹の張りや痛みは陣痛だと思いがちなのですが、この時期には本陣痛が起こることはほぼないと考えて良いでしょう。
陣痛に似たお腹の張りや痛みは、出産に向けた準備として子宮が収縮する「前駆陣痛」の可能性があります。そして、出産が近づくにつれて子宮は収縮しやすくなっていくので、お腹が張る頻度も少しずつ増えていくでしょう。
その頻度は、多い場合では1日に4回〜5回起こります。この前駆陣痛は、しばらく休んでいると自然におさまっていきます。
もしも、お腹の張りが数時間続いていたり、お腹が張ったまま不正出血があるなどの症状が見られる場合は、切迫早産の可能性があります。また、規則的にお腹の張りを感じた場合には本陣痛も疑われます。普段と違う症状を少しでも感じた場合には、すぐに医師に相談しましょう。
寝苦しくなる場合も
お腹が大きくなっていくこの時期は、寝苦しくなってくるもの。身体が思うように動かず寝返りもしづらくなるので、夜中に目を覚ましてしまうという人も多いようです。
この寝苦しさを解消するためには、寝るときの姿勢を工夫します。おすすめの姿勢は、イギリスの産婦人科医が提唱した「シムスの体位」。体の左側が下になるように横向きに寝ることで、お腹に負担がかからなくなるのです。このようにお腹の圧迫を防ぐと血液の循環も良くなるので、リラックスして眠ることができるようになります。
一方で、下にする向きを左側ではなく右側にした場合、大静脈やリンパ管が圧迫されてかえって寝苦しくなってしまうので注意。
「シムスの体位」を取るのが辛い場合には、クッションや抱き枕などを活用して自分にとってラクな姿勢で寝るようにしましょう。
甘い物が無性に食べたくなる
妊娠7ヶ月頃は、無性に甘い物が食べたくなることがあります。それは、母体が赤ちゃんの成長のためにブドウ糖を優先的に送っているため、どうしても糖分が不足しがちになってしまうからです。この時期、ブドウ糖を手軽に補給できる食料とされるチョコレートやアイスクリームなどをつい食べ過ぎてしまい、体重が急激に増えてしまうケースも少なくありません。
あくまでも甘い物を食べるのはほどほどにして、和食を中心にバランスのとれた食事を心がけましょう。子宮が胃を圧迫して食べるのが苦しい場合には、栄養バランスのとれた食事を5回〜6回に分けて食べるのがおすすめ。食べ過ぎを防ぐ対策にもなります。
また、妊娠7ヶ月に入ると、定期健診が2週に1回となります。スムーズな出産につなげるために、こまめに医師と相談しながら体重管理することが大切になってきます。
週別・赤ちゃんとママの状態
妊娠7ヶ月目は、週数で言えば24週目〜27週目にあたります。次は、各週における赤ちゃん・ママの状態についてご説明します。
24週目
赤ちゃんの身体は、身長30センチ〜35センチぐらいに成長し、体重は700g前後までになります。1ヶ月前と比較すると、身長は約1.3倍、体重は約2倍にまでなります。この頃には脳が発達して赤ちゃんが自分の身体をコントロールすることができるようになってきます。そのため、子宮の中を自由自在に動き回ったりする様子が見られます。
ママの身体では、子宮のてっぺんがおへその上あたりにくるため、胃のあたりをはじめお腹全体がふくらんできます。お腹がふくらみ大きくなったことにより、夜などに寝苦しさを感じることがあります。
25週目
赤ちゃんの身体は、身長31センチ〜36センチぐらいに成長し、体重は800g前後までになります。顔には目や鼻、口などのパーツができてきて、機能も発達し始めます。また、この時期は肺も発達するため、できたばかりの鼻の穴から呼吸の練習を始めるようにもなります。
ママの身体では、これから羊水量がさらに増加。お腹がもっと大きくなっていきます。この大きくなったお腹が便秘を引き起こしたりして、痔になってしまうケースも少なくありません。
26週目
赤ちゃんの身体は、身長35センチ〜38センチぐらいになり、体重は1,000gほどに成長します。この時期には、体の形成に必要な器官はほぼすべてできあがっています。そのため、手を握ったり大きく伸びをしたりなどといった複雑な動きができるようになっていきます。また、五感も発達するため、外からの刺激に頻繁に反応するようになります。
ママの身体は、子宮が大きくなるため心臓や横隔膜が圧迫されるようになります。また、血液量も増えているので、少しのことで動悸や息切れを起こしやすくなります。
27週目
赤ちゃんの身体は、身長38センチ〜40センチほどに成長し、体重は1,000gを超えます。体重の2%〜3%は脂肪を占め、顔や身体がふっくらとし始め、赤ちゃんならではのふっくらした容姿になってきます。この頃には味覚も発達しており、すでに甘みや苦味を感じることができるようになっています。
ママの身体は、抱えるようにしなければならないほどにお腹が大きくなっています。そのため、動くことが億劫になる場合も。出産に向けての体力づくりが大切になる時期です。
妊娠7ヶ月で気をつけたいこと
赤ちゃんが大きくなり、ママの身体も陣痛を起こす準備が始まる妊娠7ヶ月目。出産ももう遠くないこの時期、検診で異常が発見されたりすぐに受診が必要となる症状が出てくる事も多くなってきます。次は、この時期に起こる可能性のあるいくつかの異常と、破水についてご説明します。
起こりうる異常3つ
■妊娠糖尿病
妊娠して胎盤が出来た時点で、摂取した糖分は優先的に赤ちゃんへ行くようになります。母体はその分、代わりに脂肪を代謝してエネルギーを作るようになりますが、内臓に必要な分はある程度の糖分を取り込んではいます。
しかし、赤ちゃんがどんどん大きくなっていくにつれて、母体の内臓が吸収する分の糖分も赤ちゃんに必要になってきます。そうなると、母体は内臓が糖分を取り込まないように働き、インスリンを抑制するようになります。
インスリンが抑制されると、胎盤へ流れなかった糖分は尿と一緒に排出されようになり、糖尿傾向を引き起こしてしまうことになります。この場合、最初は体重管理によって血糖値を下げる対処法をとりますが、それでも効果が出ない場合にはインスリンの注射を受ける治療を行うことがあります。
■逆子
妊娠7ヶ月になると胎動がさらに激しくなりますが、それ以降には子宮内で窮屈になってくるため胎動は控え目になってきます。つまり、妊娠7ヶ月は最も胎動が激しい時期と言ってもよいでしょう。
そして、まだ子宮内に余裕があるこの時期、赤ちゃんはは自由に動き回ります。しかし、その動きの最中に、頭が上になってしまい、逆子になってしまうことがあるのです。
この時期に逆子になってもまだ動き回れる状態なので、様子を見ていれば自然に正常な位置に戻ります。しかし、逆さの状態のまま手足を動かしていたり常に子宮下部で胎動を感じるようなことがあれば、逆子の可能性があります。定期健診の際に、相談しましょう。
■前置胎盤
前置胎盤とは、胎盤が正常な位置よりも低いところにできた状態のことで、早産の原因になる場合があります。妊娠7ヶ月頃になると、胎盤の位置が確定してくるので、早い場合だと妊娠24週頃に、遅くても妊娠31週までには超音波検査で前置胎盤かどうかが分かります。
前置胎盤が起こる確率については1%未満と少ないのですが、誰にでも起こる可能性があります。前置胎盤と診断された場合には、できるだけ早産を予防するために医師と相談しながら日々の生活を見直します。
破水したらすぐに受診を
破水には、低位破水と高位破水の2つがあります。低位破水とは、卵膜下部が破れて一度に大量に羊水が流れ出てしまうパターン。高位破水とは、卵膜上部が破れて少量ずつ長期にわたって羊水が流れ出るケースです。
破水は、起きた時点で必ず病院へ行く必要がありますが、特に注意しておきたいのが高位破水。少量という事から、おりものや尿漏れと間違えて放置してしまいがちなのです。
この時期に破水が起こるケースは、1割〜1.5割程度です。ただし、誰にでも起こりうることであると考えて、もしもの状態に備えておくと安心ですね。
まとめ
妊娠7ヶ月目に入ると、お腹が大きくなることで動きづらくなるだけでなくことが多々。お腹が張って息苦しくなったり、寝苦しくなったりと、身体の不調が気になりさまざまなトラブルを引き起こすリスクがあります。この時期からは、できるだけ無理をしないように過ごしたいもの。つらいと思ったら休むことを優先するようにしましょう。
引用元:
【医師監修】妊娠7ヶ月目の赤ちゃんはどう成長する? ママの身体に起こる症状は?(GIRL'STALK)