乳房の皮膚がオレンジの皮のように分厚く赤くなる皮膚発赤と呼ばれる状態になるのは、乳がんの症状のひとつです。炎症性乳がんという、乳がんのなかでも数少ない病気で、悪性度の高いがんです。
炎症性乳がんとは
炎症性乳がんは、定義がはっきりしていません。乳房に炎症が見られるものから、皮膚のリンパ管ががん細胞によってふさがれているものまで、さまざまです。ただし、乳がんの代表的な症状とされるしこりが見られないのが一般的とされています。炎症性乳がんは、オレンジの皮のように乳房の皮膚全体が赤くむくみ、熱を帯びて痛みをともなうこともありますが、必ずしもそれらの症状が現れるとは限りません。このような症状に気づいたときは、すでに進行してリンパ節などに移転しているケースが多いとされています。似たような病気に乳房パジェット病がありますが、こちらは乳頭部分のみが赤く腫れてただれる病気です。
炎症性乳がんは急性乳腺炎と間違えやすい
炎症性乳がんの症状や進行が早い点から、急性乳腺炎と間違われることが少なくありません。乳腺炎は乳房に現れる良性の病気で、細菌の感染によって乳房が赤く腫れ、触れると痛みを感じ、固いしこりのような感触もあり、授乳中の女性に多く見られるのが特徴です。炎症性乳がんでしこりがある場合は、炎症が起こる前に気づくでしょう。また、乳房の3分の1以上に炎症が広がるのも、炎症性乳がんの特徴です。急性乳腺炎に比べて、発熱や痛みはそれほど目立ちません。確実に見極めるためには、マンモグラフィーやエコーを用いた検査を受けるとよいでしょう。
化学療法での治療が一般的
悪性の度合いが高い炎症性乳がんの治療は、抗がん剤治療や、がん細胞の分子を狙って作用させる分子標的薬を用いた化学療法が中心となります。化学療法に加えて手術や放射線治療を行うと再発を抑えられるとされていますが、生存率に大きな差はないとの報告もあります。
引用元:
皮膚発赤が起こる炎症性乳がんとは(ウーマンエキサイト)