Q.妊活歴1年の38歳女性です。なかなか結果の出ない治療にイライラし、つい夫に辛く当たったりしてしまいます。いけないことだとは思うのですが、ついグチってしまうのです。そんななか、どんなにケンカしても「これだけは言ってはいけないNGワード」みたいなものはあるのでしょうか? 私は文句は言ってもそれはガス抜きしたいだけで、本当に夫を傷つけたいわけではありません。宜しくお願いします。

わかります。いや、「男に何がわかるんだ」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、言わせてください「わかります」と。酔わせてください、今夜だけはと。
治療中の妻のグチを聞くことが夫の仕事


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やはり心と体を傷つけるのは女性自身ですから、文句のひとつも出るでしょう。当然です。不妊治療において取り立ててやることのない男性にとって、“治療中の妻のグチを聞く”ことが大きな妊活仕事のひとつだとも思っています。

これは妊活男子の総意です。

ある程度のグチや文句なら「そりゃそうだ」、「大変だね、わかっているよ」「ありがとう」と返せます。

しかしそれも限度があります。「言ってはいけない言葉」というものがあります。

男は鈍感ですが、繊細です。何なら、世のほとんどのダンナは、奥さんより繊細です。言い替えれば、とても弱い生き物です。

そんな脆弱な男どもに言ってはいけない“妊活NGワード”3つとは……?



男性に言ってはいけない“妊活NGワード”3つ


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(1)「なんで私ばっかりなのよ!」

つい、こう言いたくもなりますよね。「子どもがほしい」という夫婦の願いなのに、なぜほとんどの負担を女性が負わなければならないのか? 

しかし、“そもそも論”を吹っ掛けられたほうとしては、答えようがありません。まともにかけあって「う〜ん、神様に聞いてみないと」などと答えようものなら、その男性は奥さんからブン殴られるでしょう。

つまり“答えのない問い”を突き付けられたわけで、困るしかありません。これが繊細な男性なら「いつも傷つくのはキミばかりで申し訳ないと思っている。もう治療は終わりにしよう」と、男性側から終結宣言をされてしまうかもしれません。

いくら女性側が「そんなつもりじゃなかったのに……」と思ったとしても。

言葉は言霊です。思いもしないかたちで、化け物に変化します。気を付けたいものです。次に破壊力のある言葉がこれです。



(2)「いいわよねえ,男は出すだけなんだから。」

仰る通りです。

しかし寅さん的に言うと「それを言っちゃあ、お終めぇよ」です。これを言われたほとんどの男性は、呆れてしまい思わず笑ってしまうでしょう。しかし一部の真面目な男性なら「確かにそうだ。僕が治療に協力できることはないんだ」と無能感に襲われ、ノイローゼになってしまうかもしれません。

また、なかなか子どもができない奥さんを見ては「何もできない自分のせいでもあるんだ」と、その責任をしょい込み、心を痛めるでしょう。

しかしなかには「オンナが痛い思いしてるんだから、オトコだって心に傷のひとつぐらい負いなさいよ」と、思う方がいるかもしれません。しかし一番怖いのは、心の共倒れです。

妊活が原因で、夫婦がともにうつ状態に陥ってしまったら、それこそ最悪です。ですから男性を追い込まないことが、結果、自分を助けてくれるかもしれません。

なんだかんだいって、自分を助けてくれるのは横にいるパートナーしかいないのですから。そして最後のワードが、こちら。



(3)「こんな体でごめんなさい」

「赤ちゃんを産めない体でごめんなさい」。こんなに切ない言葉はありません。

実は筆者、何回目かの流産をした夜、妻からこう言われたことがあります。かける言葉なんか、もちろんありません。ただただ、震える背中を抱きしめるしかありませんでした。

赤ちゃんができにくい体なのは、当然あなたが悪いわけではありません。しかし辛い治療が続くと、自分を責めがちです。

しかし僕を含む世の多くの男性は、「男は出すだけなんだから、いいわよね!」なんて言われるほうが気がラクです。それよりも、自分の愛する妻が一心に責任をしょい込み、悲しみの淵に立つ姿を見るほうが心苦しいのです。

ですから、「こんな体でごめんね」と思うほどに自分を追い込む前に、その都度、治療の何が辛いのかをダンナさんに伝えてください。そういった“悲しみの共有”こそが、最後に活きてきます。

決して相手をなじるのではなく、いま自分はどんな悲しみや痛みを抱えているのかを吐露する。そうすれば普段は何の役にも立たないように思えるダンナでも、最後の最後にはあなたを救ってくれるはずですよ。



引用元:
妊活中「夫に絶対言ってはいけない」NGワード3つ(It Mama)