北茨城市は、人口減少の対策として、子育て世代向けに特化した集合住宅「子育て支援住宅」(仮称)の事業協定を大和ハウスグループと締結した。来年4月の入居開始に向け、7月中に着工する。設計、建設から管理運営まで、すべて一括して同社に委託し、市が借り上げるというシステムは全国でも例がないとしており、市は市外からの若い夫婦の移住に期待を寄せている。

 子育て支援住宅が建設されるのは、JR磯原駅から徒歩10分の同市の中心市街地。集合住宅は鉄骨3階建てで21戸分を建設する。各戸とも70平方メートル以上の3LDKと広いスペースになっており、子供部屋を確保できるほか、乳幼児のための安全面にも配慮しているという。また、別棟に育児支援室を設置し、母親と乳幼児の交流の場として活用する。入居者の家賃は月額5万円程度を予定している。

 大和ハウス側が入居者との賃貸契約や家賃管理などの不動産業務と、定期検査や清掃などといった管理業務を一体的に実施する。

 子育て支援住宅は小・中学校も近く、公園が隣接する。対象は中学生までの子供を持つ家庭で、義務教育終了の段階で契約は解消される。

 市内外に「育児支援」をアピールする狙いもあり、豊田稔市長は「親子4人がゆったりと生活できる。若い世代の子育てをこれまで以上に支援したい」などと話している。


引用元:
「子育て世代」の移住期待 北茨城市が支援住宅21戸建設へ  (産経新聞)