不妊治療中に悩んだことの1つが、女友達との付き合い方でした。

今回は不妊治療中の友人関係について筆者の経験をご紹介します。
不妊治療中は、時期によって気持ちが不安定になります。

基礎体温の高温期、つまり妊娠の望みがある時期は、気持ちも前向きで穏やかに過ごせますが、生理
がきてしまった直後は激しく落ち込みます。

今月はいけるかも、と期待が大きかったときほど、反動も大きいものです。

そんなときは街で妊婦さんや子連れの人の姿を見ることさえイヤになります。

仲の良い女友達に対しても、羨ましさや嫉妬のような負の感情がわいてしまうこともあります。

「みんな簡単に妊娠してるのに、なんでわたしはできないの?」と……。

そして、そんな風に思う自分の醜さに、より一層落ち込むのです。

筆者の不妊治療中は、周囲の出産ラッシュでもありました。
出産祝いを買いに行ったり、産まれた赤ちゃんの顔を見に行くのがつらいときもありました。

けれど常にそういう“ブラック”な状態ではなく、女友達との他愛ないおしゃべりに元気をもらえた
り、友人の子どもに癒される瞬間もたくさんありました。

不妊治療中は自分の状況によって精神状態が大きく変わってしまうので、筆者は“会いたいときに会
いたい人にだけ会う”ことを意識していました。会いたくないときは、無理をしないことです。



不妊治療中の友人関係で心掛けた2つのこと


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会いたくないときは無理をしないといっても、2つだけ守っていたことがありました。

1つ目は、最低限のマナーは守ること。

集まりなどへの断り方は一般的な断り方と同じで良いと思います。
「体調が悪い」「仕事が立て込んでいる」「急に義両親と会うことになった」など……。

ただ、連絡もせずにフェードアウトしたり、あまりにも何度もドタキャンをしたりといった、非常識
な行動は取らないことです。自分がつらいからと言って、それは言い訳にはなりません。
最低限のマナーは守りましょう。
2つ目は、“どんなにつらくても、3回に1回は集まりに参加すること”。

2回は理由をつけて断ってもドタキャンしてもOK。ただし3回連続はNG。
あくまでも目安ですが、それが筆者の決めた”自分ルール”でした。



つらいのは自分だけではないかも知れない

自分がつらいからといって非常識な行動を取ったり、負の感情をぶつけて攻撃的になることは絶対に
オススメしません。

今はしんどくても、また同じ立場になり、気楽に付き合えるようになる日がきっときます。

いざ自分が妊娠・出産を経て“子持ちママ”の仲間入りを果たしたとき、やはり同じママという立場
の友人がいてくれるのはとても心強いことです。

順調そうに見える人も、もしかしたら誰にも言えない悩みを抱えているかも知れません。

子どもがいたって、子どもの発育に悩んでいるかも知れないし、2人目を希望しているのに授かるこ
とができず、人知れず泣いているかも知れないのです。

そのような想像力を持つことで、女友達と良い関係を築いていきましょう。


引用元:
「みんな妊娠してるのになんで私は…」不妊治療中の女友達の難しさ(It Mama)