入園、入学の季節ですね。この時期には「赤ちゃんが保育園に入るので、入園のストレスを減らす方法を教えてください」という質問をよくいただきます。

心理学博士で『赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム』の筆者が、ストレスと上手に付き合う基本のコツをお伝えしていきます。
ストレスは適度な量にコントロール

ストレスいうと嫌なものを想像してしまいますが、ストレスの本質の一つは“生活の変化”であることがストレス数値化の研究で有名な精神科医のホームズ博士とレイ博士の1967年の古典的な研究によって言われています。

ちなみに、大人にとって結婚も妊娠も収入の増加もストレスです。生活の変化は好ましいものもそうでないものもどちらもストレスなのです。

なくすのではなくて、適度な量にコントロールすることが大切なことです。



赤ちゃんのストレスを減らすにはどうすればイイ?


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入園による赤ちゃんのストレスが心配なら、毎日の基本の生活リズムを作ってみてください。朝起きる時間、夜寝る時間、昼寝の時間、食事や母乳、ミルクの時間、毎日の外出や遊びに行く時間を一定にしてみて生活の基本の変化が大きくなりすぎないことが一つの手です。

あらかじめ入園前に、入園した後の生活リズムを作っておいて慣れさせておくと“入園のストレス”つまり入園時の生活の変化が減らせます。



赤ちゃんはストレスに適応する


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赤ちゃんはストレスに弱くてできるだけ変化から守らなくてはいけないの?

いいえ、赤ちゃんの変化に対応する力は素晴らしく、大人よりもすごいです。

それに赤ちゃんのストレスを完全になくすことは不可能です。なぜなら、赤ちゃんにとって自分の成長もストレス、つまり“変化”だからです。

赤ちゃんと母親の相互作用について研究する、オランダのアムステルダム大学とフローニンゲン大学で教鞭をとる、リート博士とブローイユ博士は母親向けの著書の中で


(1)成長は毎日少しづつではなくて、定期的にまとめてきて、昨日までできなかったことが急にできるようになる。赤ちゃんにとっては、世界が引っくり返るような変化が2〜8週に一度まとめてくる

(2)変化の時期はぐずったり、寝つきが悪くなったり、ママや家族が負担が大きくなる

ことを言っています。

たとえ、毎日生活リズムを全く同じにしても自分の成長という大きな変化へのストレスにぐずったり、夜泣きをする時期が定期的に来るのです。
たとえ、毎日生活リズムを全く同じにしても自分の成長という大きな変化へのストレスにぐずったり、夜泣きをする時期が定期的に来るのです。

そして、結局は目の前の環境に適応します。だから、家族はそんなに神経質にならずに大丈夫。それをみんな乗り越えて、赤ちゃんから立派な子どもになっていきます。

変化の時期のグズグズの赤ちゃんを見るのはママもつらいですが、変化に果敢に適応する赤ちゃんを暖かく見守りましょう。



筆者も下の子の入園の時に、夜泣きや、イヤイヤが強く、見ていた私もホントにつらかったです。だからまずは自分のために、できる限り赤ちゃんの生活リズムを死守して、少しでもストレス(生活の変化量)を減らして、自分のメンタルをまず守りました。

まずは、ママが揺らがないように自分自身を守ってください。結局それが、一番赤ちゃんを守ることにつながります。


引用元:
赤ちゃんはストレスに適応!? 「保育園入園ストレス」を減らす方法(It Mama)