現在、花粉症だけで見てみると実に日本人の3人に1人は有しているというデータがあります。当然この中には妊娠している方もいます。当事者の方に話を聞いてみると、妊娠したら花粉症が良くなったという意見や、逆に悪化したという話も聞きます。

これは妊娠することによって生体内部環境が大きく変わるために、これまでとは異なった形となるからに他なりません。良くなったら良いのですが、悪化してしまった場合、妊娠中に薬はあまり飲みたくないもの。

今回は医学博士の筆者が、“妊娠中の花粉症”について注意点と対策をお伝えしますます。
妊婦さんの「花粉症発症時」の注意点

(1)「強いくしゃみ」に要注意!ラクな姿勢を

ある種の感染症などとは異なって、花粉症はあくまでもアレルギーなので花粉症そのものが胎児に悪影響を及ぼしてしまうようなものではありません。

花粉症には様々な症状がありますが、その中でもくしゃみに関しては、お腹に物理的な力が加わってしまうために、腹圧が上昇してお腹の張りなどを感じてしまうことがあります。

またそこから痛みを生じてしまうこともあるために、それがストレスとなってしまい自律神経系のバランスが崩れ、胎児に悪影響を与えてしまう可能性も否定できません。

くしゃみは抑えることが出来ませんので、自分なりにくしゃみが楽に出せるような体勢を取るようにしてみましょう。



(2)妊娠4〜7週では「安易な服薬」は避ける

妊娠中は出来る限りお薬は飲みたくないもの。種類によっては胎盤を通過してしまうような成分もあるので、自己判断で薬局でお薬を購入するのは避けましょう。

特に妊娠4〜7週であれば胎児の期間が形成される時期ですので、影響を及ぼしてしまう可能性が考えられます。

必ず産婦人科の先生と相談して、どのように対処していくのかを決めていきましょう。処方されるお薬の中には妊娠中でも服薬できるものもあります。



花粉症は「遺伝」するのか?
これからママになる立場から、“子どもに花粉症は遺伝するのか?”という点は気になるかと思います。

まず、花粉症自体が遺伝をするということはありません。

親が花粉症だからと言って、本人も確実に花粉症を発症するのかと言えば、一概にそうは言えないのが現状です。実際に、親が花粉症を有していたとしても、本人は花粉症ではないというケースもよくある話です。

しかし、花粉症がアレルギーであるということを考えると“アレルギー体質”として遺伝するということがわかっています。花粉症はアレルギー体質であるということを前提に、そこに様々な環境因子や生活習慣などが絡まり合うことで花粉に感作されて花粉症を発症してしまうのです。

ここで重要になってくるのが“免疫”です。免疫の過剰反応によって花粉症が引き起こされてしまうので、やはり免疫のバランスが重要になってくることがお分かり頂けるかと思います。
どうやって「花粉症」とつきあう?花粉対策の基本5つ

花粉症は“花粉”が無ければ、当然発症しません。いかに体内に花粉が侵入しないようにするかが、重要なカギとなってきます。

(1)外出時のマスクや花粉除け用のメガネ

花粉が体内に侵入しないように心がけるとはいえ、1日中家の中にいるのも良くないので、外出する際にはマスクや花粉除け用のメガネなどの対策が考えられます。

(2)帰宅時は服の花粉を落とす

帰宅時は必ずと言っていいほど服に花粉が付いているので、家に入る前に振り払うようにしましょう。

(3)衣類用静電気スプレーなどで予防する

そもそも、服に花粉がつきにくくするよう、衣類用静電気スプレーなどの予防策も効果的です。

(4)空気清浄機を用意する

家では花粉も取り除いてくれるような空気清浄機があった方がより良いと考えられます。

(5)腸内環境を整える

また、最近では“腸内環境と花粉症の関係性”が指摘されていますので、乳酸菌などいわゆる善玉菌を積極的に摂取して免疫のバランスを取り、花粉症の症状を和らげるようにしてみてはいかがでしょうか?


引用元:
【医学博士が解説】「妊娠中の花粉症」薬は飲んでいいの?()