親が育てられない子供を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」の国内2例目の設置を目指していたNPO法人が、運用開始を当面見送る方針であることが4日分かった。設置を検討していたマナ助産院(神戸市)に常勤の医師がおらず、安全面などから神戸市側が慎重な姿勢を見せていた。
ただ、ポスト設置と並行して模索していた、マナ助産院での望まない妊娠や出産に関する相談業務は9月にも始めるとしている。
NPO法人は「こうのとりゆりかごin関西」。3日に神戸市の担当者らと面会し、NPO側が「相談に限定した業務のみを行う」と伝えたという。
ポスト設置をめぐっては匿名で健康状態が不明の子供を医師不在の助産院で扱う懸念が指摘されていた。NPO側は、産後の子供をケアしてきた経験豊富な助産師がいる上、必要に応じて顧問契約を結んだ嘱託医の助言を電話で得ることで対応していくとしていた。
ただ、神戸市の久元喜造市長が「新生児の対応には医師の介在が必要。医師法上の違反がないかどうか注意深く見守る」と述べるなど、市側は慎重な姿勢を崩さなかったという。
NPO法人事務局は「6月の理事会まではコメントできない」としているが、NPO側の関係者はマナ助産院での当面のポスト開設見送りについて「常勤医の問題がネックとなった」と理由を説明した。
赤ちゃんポストは平成19年、熊本市の慈恵病院で国内初の運用が始まり、27年度までに計125人の乳幼児を受け入れている。
引用元:
神戸の助産院「赤ちゃんポスト」見送り 相談業務に限定(産経ニュース)