神奈川県湯河原町は、町内に出産できる病院がないことから、陣痛が始まった妊婦を近隣の自治体の病院に搬送する、「産急車」を導入することになりました。




神奈川県西部にある湯河原町は、6年前に町内唯一の産婦人科の病院がなくなったため、出産するには隣の小田原市や静岡県熱海市にある病院に行かなければなりません。

このため、町は急な出産などに対応できるように、陣痛が始まった妊婦を近隣の自治体の病院に救急搬送できる、「産急車」を導入することになりました。

「産急車」は消防本部に配備され、連絡を受けると、万が一の事態に備え救急救命士などが乗り込んで、出産を予定している病院に搬送するということです。

あらかじめ登録しておけば、町内のほか、消防が管轄している隣の真鶴町の町民も無料で利用できるということで、町は平成30年度からの運用を目指しています。

総務省消防庁は、陣痛が始まった妊婦を救急搬送する「産急車」の導入は全国で初めてではないかとしています。

湯河原町消防本部の大出勝之署長は「妊婦が安心して出産できるように、遠慮しないで使ってもらいたい」と話していました。


引用元:
妊婦搬送の「産急車」導入へ 神奈川 湯河原町(NHK NEWS WEB)