子宮体がんの主な原因について、以下でみてみましょう。
子宮体がんの原因にはエストロゲンが深くかかわっている
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンがあります。
これらの分泌量は月経周期によって変化し、月経が終わってから排卵日までの期間にはエストロゲンが多く分泌され、子宮内膜の発育を促して厚くし、子宮を妊娠に適した状態に準備をします。排卵後、妊娠しなかったときにはプロゲステロンの分泌量が増えます。プロゲステロンは内膜をはがす作用があり、はがれた内膜は血液と一緒に排出されて月経が起こります。
この2つのホルモンのバランスが崩れ、エストロゲンの分泌量が過剰になると、内膜の細胞が異常に増加する子宮内膜増殖症となり、将来的に子宮体がんに移行する可能性があることがわかっています。
女性ホルモンのバランスが崩れるのは、更年期に向かう40代から50代です。女性ホルモンは25歳をピークに少しずつ減少していき、更年期を迎える50歳前後にはほとんど分泌されなくなって閉経を迎えます。更年期に向かう時期には女性ホルモンのバランスが崩れやすく、その結果、エストロゲンの働きが過剰になりやすいのです。
月経に異常がある人
若くても、月経不順がある人は注意が必要です。定期的に排卵がこないということは、プロゲステロンが分泌される期間が少なくなり、エストロゲンが過剰になりやすい、ということです。
過労やストレス、過度なダイエットなどで卵巣機能が低下し、一時的に月経不順が起こることもありますが、無排卵月経(※1)、多嚢胞性卵巣症候群(※2)などの可能性もあります。
※1)月経はあるのに排卵がない状態で、月経周期がバラバラ、出血量が少ない、少量の出血がダラダラと長く続くなどの特徴があります。
※2)若い女性の排卵障害で、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因と考えられています。卵胞の発育が遅くなかなか排卵されないため、卵巣にたくさんの卵胞が見えるのが特徴です。症状としては月経周期が35日以上と長く、不規則、ニキビが多いなどです。
食生活の欧米化も原因のひとつに?
ほかにも、ホルモンバランスが崩れてエストロゲンが過剰になり、将来的に子宮体がんのリスクが高まる要因には、以下のようなことがあげられます。
高脂肪・高カロリーの食事を好む肥満体質妊娠・出産経験がない閉経が遅い乳がんのホルモン治療を受けている(ホルモン療法で用いられるエストロゲン製剤を単独使用している場合)更年期の治療でホルモンを1種類のみ補っている糖尿病や高血圧がある近年、子宮体がんは増加傾向にあります。その理由には、こってりとした欧米スタイルの食事を好む肥満体質の人、未婚や晩婚により出産経験のない人が増えていることが影響していると考えられています。
引用元:
子宮体がんの主な原因(GIRL'STALK )