3歳まではママが育てないと子どもの成長に悪影響がでる……という“3歳児神話”。果たして、どこまでがホントなのか気になるところです。この連載では、3歳までにすべきことと、そうでもないことを解説していきます。
「3歳児神話」が何なのか、どう理解すればよいのかをお伝えします。
「3歳児神話」とは?
source:https://www.shutterstock.com/
3歳まではママが育児に専念すべきであり、そうしないと子どもの成長に悪い影響がでてしまうという考え方です。特に日本では“三つ子の魂百まで”という言葉もあるように、3歳までの子育てが重要だと言われてきました。
日本赤ちゃん学会の議論では、3歳児神話は次の3つの観点があるようです。
(1)子どもの成長は3歳までが大切である
(2)3歳まではママが育てるべきである
(3)3歳までママが育てないと子どもの成長に悪影響がある
果たしてこれらは正しいのでしょうか?
3歳児神話に根拠ナシ!?
3歳児神話については、海外でも日本でも研究成果がたくさんあります。
厚生労働省は、平成10年度版の白書において、すでに次の考えを示しています。
・母親が育児に専念することは歴史的にも普遍的ではない
・たいていの育児は父親(男性)でもできる
・母親と子どもの過度の密着はむしろ弊害を生んでいるとの指摘も強い
・3歳児神話には少なくとも合理的な根拠は認められない
このように3歳児神話は、明確な根拠はないと考えられています。
ただし、実際は信じている人も多く、日本の女性の多くが、出産すると仕事を辞める現実があります。
知っておきたい2つのコト
source:https://www.shutterstock.com/
この3歳児神話、そもそもは戦後の高度成長期に、男女の役割分担や母性の研究が進んだことが背景にあります。白書でも認めていますが、日本では母性が過度に強調され続けてきました。
そのため、“育児に専念しないことは悪”という考えをもつ人も少なからずいます。
一方で、育児不安を抱えたり、育児ノイローゼになるのは専業主婦が多いのです。“よいママ”を演じようと一生懸命なママほど追い詰められていく現実があります。
子育ての過剰な期待や重圧から、まずはママが解放されることが非常に重要だと思います。
ポイントは以下の2つです。
(1)子育ての“常識”を外す
常識は、誰かが考えた基準、誰かが行動した基準によってつくられています。子育てで“常識”だと思っていることは、必ずしも常識ではなく、時代の流れや考え方、国の方針に強く影響されることを忘れないようにしましょう。
何も知らずに生活していても、無意識に影響を受けているのです。
(2)子どもへの“愛情の質”
3歳までは人生スタートの乳幼児期。人間形成の初期で、体の成長も早いので大事であることは間違いありません。3歳児神話がどうであろうと、大切なのは、目の前の子どもに注がれる愛情の質です。
自分の子どもに愛情をもって接しているか、接してくれる人がいるか、育児に自分なりの軸をもちましょう。
いかがでしたか?
3歳児神話はある部分ではホント、ある部分ではウソというように、全部を肯定、否定することはできません。次回以降の連載で、ひとつずつ見ていきますね!
引用元:
【3歳児神話#1】育児に専念しない親は「悪」なのか?(It Mama)